2018年に追加された「服用薬剤調整支援料」に2つ目の区分が誕生した。
点数や算定要件、もとの「服用薬剤調整支援料」との違いを整理していきます。
点数・算定要件について
(新設)
服用薬剤調整支援料2 100点(3月に1回まで)
複数の保険医療機関より6種類以上の内服薬(特に規定するものを除く。)が処方されていたものについて、患者若しくはその家族等の求めに応じて、当該患者の服用中の薬剤について一元的把握を行った結果、重複投薬等が確認された場合であって、処方医に対して、当該重複投薬の状況が記載された文書を用いてその解消等に係る提案を行ったときは、3月に1回に限り所定点数を算定する。
そもそもの服用薬剤調整支援料の点数と要件は?
念のため、服用薬剤調整支援料の点数と要件についても書いておく。
服用薬剤調整支援料 125点
6種類以上の内服薬(特に規定するものを除く。)が処方されていたものについて、処方医に対して、保険薬剤師が文書を用いて提案し、当該患者に調剤する内服薬が2種類以上減少した場合に、月1回に限り所定点数を算定する。
算定のポイントは?
服用薬剤調整支援料2は重複投薬の解消を提案すると算定できる。薬剤を減少させなくてもOK。
6種類以上の内服薬という部分は同じように見えるが、『服用薬剤調整支援料2』では複数医療機関から6種類以上と規定されている。
6種類以上の内服薬が処方されていて、重複投与を発見した場合に、その解消をするための提案を処方医へ行うことで算定できる。算定は3月に1回まで。
今までとの大きな違いは、実際に薬剤を減少させる必要はなく、提案だけで算定ができることですね。
これ、「重複投薬・相互作用等防止加算」との絡みが気になる。
重複投与を発見し、処方医に文書で連絡(提案)をしておけば、下記のように条件によって算定する項目が異なるのか。
- 薬剤を減少させたときは「重複投薬・相互作用等防止加算:40点」
- 薬剤を減少できないときは「服用薬剤調整支援料2:100点」
もし、両方算定することができるのであれば、医師に書面で連絡するようにしたい。
連絡しなければならない最低項目は以下の通り。厚労省でフォーマットも用意されているので、参考にしたい。
- 受診中の医療機関・診療科等
- 服用中の薬剤の一覧(処方背景含む)
- 重複投薬の状況
- 副作用の恐れがある症状及び関連する薬剤
- その他(残薬の状況等)
※こちらの様式3がフォーマット
いずれにせよ、重複投薬は患者さんの安全な服薬治療を進める上で、重要かつ基本的なことなので、より積極的に薬剤の一元管理を進めるのがポイントですね( ✧ω✧)
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【答え】継続的な勉強
2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?
これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。
突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?
調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。
でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない。
この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。
薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و





















