医薬品情報

薬剤師が最新情報の勉強に超効率的な収集方法とおすすめサイト5選

薬業界の勉強_おすすめサイト

薬局で新人薬剤師の教育も担当しているプジキです。

 

タマコ
タマコ
新薬や治療方法とか、どんどん新しい情報が出てくるから勉強を続けるのが大変。 調剤報酬のルールや国の制度もコロコロ変わるし、効率的に押さえるためにはどうすればいいの?

 

こういった悩める薬剤師を助ける、情報収集におすすめのサイト5つをご紹介します。

 

新薬情報や最新の治療方法、調剤報酬のルール変更や薬局運営の知識など、薬剤師はたくさんの情報を集めて業務に活かしていく必要がある。

とはいえ、忙しい調剤業務と並行してたーーーっくさんの情報を全部確認していくのは、、、骨が折れる。ホント、複雑骨折する勢いで大変。

 

さまざまな新しい情報を学び続けることは、薬剤師を含めた働いている者の運命です。新米薬剤師は当然だし、後輩ができて指導しなきゃいけない中級薬剤師もだし、部下の育成や店舗管理が必須の管理薬剤師などなど、、、

全ての薬剤師は最新情報を集め続けなきゃいけないのです。

 

だからこそ、できるだけ簡単に、効率よく、最新情報を集める必要がある。だって、働いてる以上はずっと続けるんだから、そりゃコスパ良い方法がもっとも良いよね。それに、仕事だけじゃなく遊びの方にたくさんの時間を使いたいから、できるだけ楽したい。ホント、切実に。

 

なので今回の記事では、薬局で薬剤師の育成をするときに伝えている『効率的な情報収集の方法』と、『最新情報を効果的に集めるために登録しとこう!』と教えているサイトを紹介していく。

この記事の内容
  • 情報収集するための手順
  • 薬や薬局の制度を効率的に学べる厳選サイト5つ(無料/有料)

 

言いつけをちゃんと守ってる薬剤師たちは、うちの薬局で頭角をあらわしてるから、きっと間違ってないはず。なので、時間がない中で情報収集しなきゃいけない人同期と差をつけたい人できる人って思われたい人は、ぜひ実践してみてくださいー!

 

情報収集はどんな手順で行うのが効率よい?

『①まずはザックリと概要の情報を集めて、②気になった情報について深堀りしていく』のが効率よい。意識高い系の表現を使うと、まずは二次情報を集め、詳細を知りたいばあいに一次情報を確認するという流れ。

 

一次情報・二次情報とは?
  1. 一次情報=事実  (例)自分の体験、論文、学会報告
  2. 二次情報=加工品 (例)情報誌、テレビ、まとめサイト

 

一次情報が事実(元ネタ)で、それを加工したものが二次情報ですね。二次情報は加工されているので、加工した人の考え方によって情報がねじ曲がる恐れがある。なので、詳細を知りたい場合は一次情報の確認もするべき。

 

 

ここで質問したいんだけど、情報収集を継続するにあたって最悪なことってなんだと思います??

 

 

・・・それは、情報収集をやめること(挫折すること)

例えば、情報収集に慣れていない人がいきな学術論文(一次情報)を読み込もうとすると、

 

タマコ
タマコ
よし、この薬は分かったわ。ふむ、1時間かかったのね・・・。 むむむ!?あと、こんなに論文があるのか。。。時間が足りないー!(泣)

 

といった状況になる。 そして挫折し、情報収集からの卒業という最悪の結果になる。

 

情報収取で何よりも重要なのが継続すること。 なので、あまり負担のかからない方法で毎日最新の情報を集め続けることが、まずは最優先なのだ。

そこで、短い時間でサーっと読むことができる情報誌・新聞・まとめサイトのような『情報の概要(二次情報)』を利用すると良い。短時間で様々な情報が確認できるので、大事な情報の確認もれなんかも防げるしね。

 

で!気になったネタがあれば、大元の情報源(一次情報)を確認しにいく。例えば、調剤報酬改定の算定要件に関して記事を見つけ、詳しく知りたければ厚労省の元ネタを確認しにいく、という流れだ。

 

まずは情報の概要である二次情報を取得して、そこで気になった内容があれば詳細について書かれた一次情報を取得する。 これが、無理なく無駄なく情報収集を継続させるコツ。

そして、毎日新しい二次情報を集め続ける手段としては、雑誌よりもネットのポータル(まとめ)サイトが便利。 もう、常に更新されてるから情報が早い。

とんでもなく時間が無いときなんかは、コンテンツのタイトルだけでも確認しておけば「全く知らない」ということが防げるしね。

 

情報収集するのに効率よいサイトはどこ?

大きく分けると、無料と有料のサイトがある。無料系はとりあえず登録しておけばいいけど、有料のサイトは自分に必要と感じたら登録するという使い分けで良い。なぜなら購読料がけっこう高い(汗

それでは、プジキが情報収集しているサイトで「ここはマストよね?」というサイト5つをピックアップする。

 

購読料・登録費用が『無料』のサイト

 

日経メディカル

日経メディカル

王道の日経メディカル。薬剤師のバイブル的存在日経DIも、このサイトに登録すれば購読できる。薬剤師なら絶対一度は見たことある『日経DI』のサイトですね。

※日経DIについては『まだ日経DIプレミアム版を読んでないの?』で詳しく解説してます。

 

日経メディカルの記事の内容は医療情報がメイン。薬・疾病に関して、様々な学会や論文データの最新情報が概要としてまとめられている

 

併せて日経DIのサイトも目を通すと、薬剤師向けのコンテンツ(薬歴の書き方、服薬指導、在宅医療、個別指導対策、など)がまとめられているので、併せてチェックが良い。

 

公式サイト日経メディカル

 

 

薬事日報

薬事日報

製薬企業や卸会社、薬業界に関するニュースがメインの薬事日報。(※ちなみに、薬事というのは「医薬品・薬剤師・医薬品・薬剤調剤などに関する事柄」という意味。豆知識!)

「〇〇メーカーが新薬の開発に■億円を投資!」とか、「今期の売り上げは前年比122%増の見込み」みたいな『経営情報』が主役となっている情報サイトですね。

 

このサイト実は、全ての情報を見るためには課金(有料)しなければならない。でも、無料で見れる情報で十分なので、無料カテゴリーに入れた。

 

公式サイト薬事日報

 

m3

m3

薬の情報から薬局業界のニュース、行政情報まで幅広くカバーしてるm3

 

m3のイメージとしては「m3=日経メディカル+薬事日報」。これを購読しておけば、全ての薬剤師に必要な『薬・病気に関する最新情報』と、管理職の薬剤師に必要な『薬局業界の動向』の把握が1つのサイトできるという。

チェックが1サイトで済むから、『スーパー時間が無いときはm3だけチェックする』という利用ができるので重宝してる。

 

ウラ情報として、、、薬事日報やm3にのっている製薬業界や企業の情報って、いち薬剤師だとチェックしていない人が大多数。

例えば、2016年の医療費と薬剤費はいくらでしょうか? こんな質問にも答えられるような情報が載っている。(医療費:約41兆円、薬剤費:約10兆円)

なので、チョット知っておくだけでデキル人に見られるようになり、他の薬剤師と簡単に差が付けられるっていうのも、実はおいしかったりする。

 

あと地味に嬉しいのは、サイト内の動画を見ると『m3ポイント』なるものが貯まり、『Amazonギフト』と交換できる。情報収集しながらお小遣い稼ぎできるので、そういう意味でも重宝している(笑)

 

公式サイトm3

 

購読料・登録費用が『有料』のサイト

Pharmacy Newsbreak

pharmacy newsbreak

Pharmacy newsbreak(ファーマシーニュースブレイク)は、『薬局』にまつわる情報に特化したサイト。

厚労省からの発表や、『〇〇薬局チェーンで、こんなサービスを始めました』といったニュース、薬剤師会や日本保険薬局協会など業界団体のお知らせなど、薬局に関係する内容が豊富。

 

購読費用は年間9万円とちと高いので、お財布に余裕があるなら検討する感じですね。 ちなみにプジキは、勤め先の薬局が法人契約を結んでいるので、読むことができている。個人契約でこの値段は無理や。。。

 

公式サイトPharmacy newsbreak

 

日刊薬業

日刊薬業

薬の業界に関して幅広い情報を集めているのが日刊薬業。製薬メーカーや卸の最新動向、行政情報を知りたいならココですね。

 

購読費用は年間約8万円と、こちらも高い。(ある業界に特化した情報サイトって、値段が高いんよねー。。)

こちらのサイトが親切なのは、『月5本までなら有料記事を読むことができる無料会員』という枠を設けている。 プジキはその無料会員に登録していて、読みたい記事を絞りに絞って月5本読んでます(笑)

 

公式サイト日刊薬業

 

まとめ

こんかい登場した、薬剤師が情報収集するのに便利なサイトをまとめますぞ!

情報収集に便利なサイト
m3薬・疾病(研究)と薬局業界の動向をまとめて確認(無料
日経メディカル薬、疾病に強い(無料
薬事日報薬局業界や制度に強い(無料
Pharmacy newsbreak薬局に関連する情報に特化(有料
日刊薬業薬局・製薬など業界情報を幅広くカバー(有料

 

最新情報を収集し続けるのは、薬剤師として、またビジネスマンとしては当然のこと。 日々の忙しい業務のあいだに時間を作り、とはいえレジャーなどストレス発散する時間は確保したいので、効率的に情報収集を継続することが大事。

今回の記事で紹介したサイトは、効率性が高いところを中心にまとめたので、無料で購読できる日経メディカル、薬事日報、m3は、この機会に押さえておきたいところ。

 

ぜひ一緒に『質の高い薬剤師』を目指していきましょう(و`ω´)و

【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

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