医薬品情報

日経DIプレミアムと通常版の違いを詳しく解説!早く読めば良かった

日経DIプレミアム

そこの仕事熱心な薬剤師のあなた。日々、新しい薬や病気の情報を集めて勉強している、意識の高いあなたであれば、日経DI(ドラッグインフォメーション)プレミアム版を購読してますよね?

『日経DIプレミアム版』とは、薬局であれば毎月無料で送られてくる日経DIの有料版のこと↓

このプレミアム版には、薬局に届く無料版には載っていない薬や病気の知識が追加されているし、業界のトレンドや新薬の詳細も学ぶことができ、1ランク上のステージを目指す薬剤師の必需品と言っても過言ではないだろう。。

 

 

で、、自分はプレミアム版を読んでなかった

 

 

いままで「薬局版だけで十分っしょ!他の知識とか、ネットでイケルっしょ!」と、色んな言い訳をつけ、特に必要性を感じていませんでした。

そう、意識低い系薬剤師です。いままでは。

 

というのも、昨年(2017年)末に薬局で開かれた忘年会で、

プジキ
プジキ
今日の処方に出てた薬の適応外、初めて知ったよ~
タマコ
タマコ
え?あの○○使うやつですよね?確かこの前の日経DIに載ってましたよね?
プジキ
プジキ
ん?DIにそんな記事あったっけ?
タマコ
タマコ
あ!私、有料のやつを買ってるんで、その中の記事だったかもしれないです~
プジキ
プジキ
お、おぉぉぉ~、プレミアムね!!はいはい、プレミアムね!
タマコ
タマコ
あれー?「勉強しろ!勉強しろ!」っていう割に、プレミアム版は読んでないんですね~
プジキ
プジキ
ぐぬぬぬ!

といった、ぐぅの音も出ないほどの正論を指摘され、「逆にこれはせっかくの機会」だと思い、プレミアム版を買おうと決めました。(くやしさも背中を押したのは内緒)

 

通常版とプレミアム版の違いをご紹介するので、日経DIプレミアム版を買うか悩んでいる薬剤師の人は参考にしてほしい。 そして、プレミアム版を買って、一緒に薬剤師力を高める仲間になりましょう。

 

プレミアム版と通常(薬局)版で何が違うの?

違いは2つ!記事の内容と費用!トテモシンプル!2018年2月号の通常版とプレミアム版で比較していく。

 

まず記事の内容ということで、表紙が異なる。ロゴの下に「プレミアム版」と書いてあり、中身についての見出しが充実している。

DI_通常版とプレミアム版_表紙左が『通常版』で、右が『プレミアム版』

プレミアム版限定の記事『Puremium Edition』とは?

プレミアム版では、『Puremium Edition』と仰々しいタイトルが付けられた限定記事を読むことができる。

通常(薬局)版の目次ページを見ると「これはプレミアム版のみ掲載」と書かれた記事がいくつかあるので、そいつらが限定記事。具体的にはこんな内容がプレミアム版限定↓

  1. 特集記事
  2. スキルアップ系記事
  3. 日経DIクイズ(通常版に+4問)

ページ数にすると(月によって違うけれど)40~50ページ分が追加されている。

日経DI_目次『PE』と書いてある薄いグレーの色付けされた記事が、プレミアム版の限定

もう少し詳しく説明しよう。まず1の特集記事は、最近の薬局事情や薬・疾病を掘り下げた内容になっている。最近の特集例を出してみると・・・

  • 2018年 1月号:ICTで変わる薬局の未来
  • 2017年12月号:目指せ!うんこマイスター
  • 2017年11月号:吸入薬まるわかり

 

1月号は、2017年に厚労省が薬局の評価指標として「電子お薬手帳または電子薬歴システムなど、ICTを導入している薬局数」と書いてあり、これからの薬局はICT(IT)の導入が必要不可欠になることを受けての記事と思われ。

CHECK患者のための薬局ビジョン実現のためのアクションプラン検討委員会報告書(PDF)

個人的には12月号のうんこマイスターが読みたかった。私、うんこについては詳しい自信がある。ほら、『高齢者と便秘』って『ロキソニンとムコスタ』ぐらいのセットだから、必然とうんこに詳しくなるよね

2018年2月_DI特集2018年2月号の特集記事(上)。通常版は特集記事からのプレミアム版限定記事がカットされ、DI情報までワープする。
2018年2月号_コンテンツ特集1ページ目。抗ヒス世代別の特徴と、症状別の薬剤選択について書いてある

他の限定記事として、スキルアップ系の記事が連載していて、『妊婦と薬』や『処方せんの裏側』、『医師が処方を決めるまで』、『徹底マスター薬の相互作用と仕組み』といったタイトルが並ぶ。

どんな感じなのか、画像でザーッと紹介する↓

薬学管理スキルアップセミナー薬学管理スキルアップセミナー。2月号では「患者の希望にそえるように、製剤知識を用いて医師に処方提案する」といった内容
妊婦とくすりの基礎知識妊婦とくすりの基礎知識。妊婦さんへの投薬では、胎児への影響度合いをしっかり把握する必要がある
医師が語る処方箋の裏側医師が語る処方箋の裏側。
医師が処方を決めるまで医師が処方を決めるまで。
ヒヤリハット事例に学ぶヒヤリハット事例に学ぶ。

こう、知的好奇心をくすぐってくる、興味を引くタイトルなんですよねー。読めば薬剤師力をUPできそうな気になれるよね。実際に読んでみると、明日からの服薬指導にすぐ活用できそうな内容が並んでる。(早くプレミアム版を読んどきゃ良かったで。。)

 

あとは、みんな大好き日経DIクイズの数が多い。通常版は2問に対して、プレミアム版になると4問加えた計6問が掲載されている。

DIクイズ_プレミアム版通常版は[QUIZ-5、6]だけ

 

プレミアム版を読む必要がある人・読まなくてもよい人

読む必要がある薬剤師

プレミアム版は、ここまで紹介してきた限定記事の内容の通り、調剤に関して1歩進んだ内容が豊富。

なので、処方意図の理解や、相互作用の検証、副作用のはあく、難易度の高い方(妊婦、小児、多剤併用)への服薬指導に活かせる内容だ。そこで、次のような薬剤師は読む必要がある。

読む必要がある薬剤師
  1. 薬や業界の知識が少ない新米薬剤師
  2. スキルに自信が持てない中堅薬剤師
  3. 産休・育休で薬局から離れている薬剤師

もうちょっと詳しく書くと、、

1の新米薬剤師だと、「なんか先輩たち凄いんだけど、何から勉強したらよいか分からない。。」な状態の人や、「同期に差をつけて、管理薬剤師に一番早く、俺はなる!」な人。

読めば、効率的かつ総合的に薬局のことが分かる。薬の知識や薬局業界の動向、マネジメント方法とか組織論、法律の知識など、トータル的に知識を強くできる。

ちなみに、調剤報酬の内容を押さえたい人には、こちらのブログをおススメしている。調剤事務ながら、事務さんの領域をはるかに超えまくっている内容が満載で、目を通しておいて損は無い。新人薬剤師は勉強法のひとつとして見てみてちょ!

おススメ新人薬剤師の勉強方法(調剤薬局事務の仕事)

 

2のような中堅薬剤師は、「やばいー、後輩が、、何か自分より詳しいんだけど。。」な薬剤師や、「まーた管薬から小言いわれたよぉう(泣」といった人ですね。

 

3のように薬局現場から離れていると、そもそも通常版が読めない。そうすると、新しい薬や制度に関する情報が全然入らない。「さぁ、薬局に復帰するぞ!」という時に、浦島太郎的なことになり、勉強するのがとーっても大変。

なので、薬局に復帰予定の薬剤師は、薬局業界や新薬情報といった業界の最新知識を押さえておくために読んでおいた方がよい。

実際、うちの薬局で産休から復帰した薬剤師が一人いたので聞いてみた。 その人は、休んでいた期間だけ購読し、復帰したら解約して、薬局の無料版を読んでいるとのこと。

復帰のときに追いつけ無くなるのが怖くて、育児がくっそ大変だけど気合で読んでたそうです。

 

さらに薬や薬局業界について勉強したいあなたは、次の2つのサイト(どちらも無料です)も併せてチェックしておくと、知識の幅が広がります。

薬や薬局業界のサイト

日経メディカル(日経DIの出版元)

m3(薬や論文データ、業界時事ネタなど幅広く網羅)

※詳しくは「薬剤師が最新情報の勉強に超効率的な収集方法とおすすめサイト5選」を参考ください。

読まなくてもよい薬剤師

逆に読まなくてもよい薬剤師は、薬局関係でいけば経営者層の薬剤師。通常版で十分だし、薬局業界のことは別の専門誌(専門サイト)で情報収集するほうが効率よい。

あとは製薬メーカーや卸の薬剤師、研究職の薬剤師も読まなくても良いですね。だって、服薬指導に関する内容を押さえても、使う機会ないもんね。

この薬剤師たちが、「薬局のこと調べたいなぁ」という場合も通常版の内容だけで十分すぎるけど、、薬局しか無料版は貰えないので、読みたければプレミアムを買うしかないというのは悲しい現実

 

日経DIプレミアム版の価格はいくら?

無料版との違い2つ目として、プレミアム版は有料です。価格はこんな感じ↓

  1. 1冊あたりの価格は1,040円
  2. 定期購読(1年):11,000円(1冊あたり917円)
  3. 定期購読(3年):24,800円(1冊あたり689円)

最初の支払い額は大きくなるけど、圧倒的に3年の定期購読がお得なので、自分は3年の定期購読にした。3年以内に薬局を辞めるつもりは無いしね!

 

次に、何かお得に買えるキャンペーンとか、割引とか無いのか探した。しかし購入できるサイトは二択しかなく、日経BP社Fujisan書店のどちらかで買うしかない。(大好きなAmazonで売ってない・・・・)

 

この2社を比較したときに、Fujisan書店は本のレビューを書くと500円の割引をもらえるという特典があったので、Fujisan書店で買うことに決めた。

※ちなみに、Fujisan書店の日経DIのレビューにある『ちゃおず課長』というのがプジキですw

Fujisan書店で見てみる

 

まとめ

日経DIのプレミアム版と通常版の違いをまとめますぞ!

プレミアム版と通常版の違い
  1. 知識をさらに深める限定記事が追加されている。
  2. 有料(3年定期購読が1番コスパ良い)
  3. レビューで500円引きの特典がつくFujisan書店がおすすめ。

以上、日経DIの通常版・プレミアム版の違いになります。

薬剤師、特に調剤薬局では、薬や病気に対する専門的な知識もモチロン、患者対応(コミュニケーション)や店舗管理(マネジメント)といった幅広い知識を要求されるので、こういった雑誌を利用して力を蓄え続けねばならないのです。

・・・自分への戒めも込めて。

 

「うんうん、日経DIのプレミアムの良さは分かった、、、でも、お金を払うなんでもったいない!けど勉強も必要よね・・」と悩むあなたは、無料サイトを活用する方法がよい。

コチラの記事では、薬剤師なら押さえておきたい情報収集するためのサイト(無料3つ/有料2つ)をまとめてるので、ぜひ無料サイトの方だけでも眺めてみてくださいね(و`ω´)و

関連記事薬剤師が最新情報の勉強に超効率的な収集方法とおすすめサイト5選

【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

薬業界の勉強_おすすめサイト(TOP用)