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薬局で保険証の提示(確認)は義務?断っていいの?

保険証の提示

こんにちは、今日も患者さんに保険証の確認を求めている薬剤師のプジキです。

 

タマコ
タマコ
まいかい保険証の提示を求められるけど、義務なの?なんのために確認してるの?ていうか、めんどうだから断ってもいいの?

 

こういった、患者さんの心の声に答えます。

 

これは2つの法律で決まっていて、「保険証を見せて下さい」と薬局の人に言われると、保険証を提示することが義務となります。

患者さんとしては、毎月のように保険証の確認を迫られてめんどくさいでしょう。。でも実は薬局としてもまいかい患者さんにお願いすることを面倒に思ってたりするのですよ。義務だから省略できないし。

 

ということで、この記事を読めば「なぜ、あんなに毎回しつこく保険証の提示を求めてくるんだ!」問題を解決できるので、これを読んでくれれば明日からは優しい気持ちで保険証確認に対応する(して欲しいっ)ようになるでしょう。

医療関係者で保険証の確認に関してきちんとした理由の説明ができない人も見かけますが、保険薬局につとめる身(薬剤師、調剤事務)であればぜひ覚えておきたい内容なので、この機会に押さえておきましょう!

 

保険証の提示が義務である理由は2つの法律からわかる!

該当の条文は2つ↓

  1. 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則 第三条
  2. 健康保険法施行規則 第五四条

 

それぞれどんな内容なのかみていこう!

 

1.保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則 第三条

保険薬局は、被保険者及び被保険者であつた者並びにこれらの者の被扶養者である患者(以下単に「患者」という。)から療養の給付を受けることを求められた場合には、その者の提出する処方せんが健康保険法(大正十一年法律第七十号。以下「法」という。)第六十三条第三項各号に掲げる病院又は診療所において健康保険の診療に従事している医師又は歯科医師(以下「保険医等」という。)が交付した処方せんであること及びその処方せん又は被保険者証によつて療養の給付を受ける資格があることを確めなければならない。

 

どういうことかというと、『薬局において健康保険を利用して薬をわたす(保険調剤を行う)ばあいは、処方箋に記載してある保険番号、または保険証にて保険番号を確認するのが義務ですよ』と書いてあるのだ。

ここで注意したいのは、あくまで保険番号の確認が義務であること。病院で健康保険を利用(保険診療)を受けた場合は発行された処方せんに保険番号が書いてあるので、それで保険番号を確認するだけでもじつはOKなのだ。

ただ現場の実態として、いろいろな事情により処方せんの保険番号が間違っていることもあるので、多くの薬局では念のため保険証を確認するのが常識となっている。

 

 

じゃあ、保険証の提示を求められたときに断ってもよいのか? それはもう一つの法律に書いてある(↓)

2.健康保険法施行規則

法第六十三条第三項各号に掲げる薬局(以下「保険薬局等」という。)から薬剤の支給を受けようとする者は、保険医療機関等において、診療に従事する保険医又は医師若しくは歯科医師が交付した処方せんを当該保険薬局等に提出しなければならない。ただし、当該保険薬局等から被保険者証の提出を求められたときは、当該処方せん及び被保険者証を(被保険者が法第七十四条第一項第二号又は第三号の規定の適用を受けるときは、高齢受給者証を添えて)提出しなければならない。

 

こちらはどういうことかというと、『薬をもらう人(患者)は、薬局で保険証を見せて欲しいと言われたら提出する義務ですよ』と書いてある。

保険証の提示を求めれた瞬間に、みせることが義務となるので、断ってはいけなくなるのですよ。

 

ちなみに薬局側としては、保険証の提示を断られた場合、『健康保険の利用する資格があるかどうか確認できない』という理由で調剤(薬を渡すこと)を断ってもよい。

 

【結論】保険証の提示は義務で断ってはいけない

まとめます。

 

保険証の提示について
  1. 薬局では保険番号を確認する義務がある。確認手段は処方せんか保険証。(→処方箋にも書いてあるけど、念のため保険証で確認する)
  2. 患者さんは、薬局で保険証の確認を求められたら、提出することが義務になる。

 

このように国で決められているということもあり、患者さんには保険証の確認をお願いしているのです。

なので患者の皆さまは、こんど薬局に行き保険証の提示を求められたら、「この薬局は国の法律を守っているちゃんとした薬局なんだ」と発想をかえて、紳士淑女てきな対応で保険証を見せてあげてください。

 

薬局で働いていて今回の話を知らなかったあなたは、以下の本を活用して保険調剤に関する知識を深めるんだぞ!

 

 

んじゃね!