薬剤師スキルアップ

知らないと怖い!寒い冬に危険なヒートショックとは?

冬の露天風呂(サル)

『ヒートショック』という言葉は聞いたことありますか?無いですか?でも、、、冬にお風呂へ入るときに裸になって、「さむ!」って思いはしたことありますよね?

それ、「ヒートショックを引き起こす可能性」があります。

ヒートショックとは何ぞやという話ですが、『急激な温度差によって体が受ける影響」のこと指します。

例えば冬場に、温かいリビングから寒いトイレやお風呂に移動したとします。そうすると、急激な寒暖差によって血管が急に収縮し、血圧が上昇することで、最悪の場合脳卒中や心筋梗塞といった症状を引き起こす恐れがあります。

入浴中心肺停止発生件数

上のグラフは、入浴中に心肺停止が発生した件数を月別にまとめたグラフになります。発生件数が最も多い1月(1,759件)と最も少ない8月(165件)を比較すると、実に10.7倍も発生件数に違いが出るから驚きだ。

そして、12月~2月が1年の中でも最も心肺停止が起きやすい月になる。

 

楽しいお風呂タイムにこんな悲しいこと起こさないためにも、寒くなる前に対策方法を覚えて、しっかりと対策しましょう。

ヒートショックを引き起こす場所

まず、ヒートショックを引き起こしやすい場所は、以下のような所です。

  • 脱衣所(洗面所)
  • 浴室
  • トイレ

いずれの場所も、寒暖差を感じる場所が該当します。

冬場、リビングなど人の集まる場所は暖房をつけて温めていると思うけど、上で例にあげたような脱衣所やトイレなんかは、完全に冷え切っていて、移動した瞬間に「寒い!」なんてケースはよくあるよね。

 

ヒートショックが発生しやすい場所としては、寒暖差があり、かつ、体が露出される場所がとても危険なんです。

 

例えば、①温かいリビングから寒い脱衣所に移動し、②そこで裸になって、③あったか~いお風呂にゆっくり浸かったとします。

この動作を血管・血圧側の視点からみた場合、こんな感じになります。↓

①温かいリビングから寒い脱衣所に移動
⇒急激な寒さで血管が収縮し血圧上昇

②そこで裸になって
⇒寒さを体全体で受け、さらに血管収縮&血圧上昇

③あったか~いお風呂にゆっくり浸かる
⇒熱い刺激で一時的に血圧上昇。その後、血管が広がり血圧下降

 

短時間で血圧がすっごく上下します。血圧の急激な変動は血栓を作るリスクとなります。

ヒートショックにより心筋梗塞や脳卒中リスクが上昇するというのは、血圧の急な変動によって血栓ができて、心臓でつまると心筋梗塞になるし、血液循環によって頭に流れてつまると脳卒中になる。

 

血管にとって、外気温の乱高下にびっくりして、急いで血管を細くしたり太くしたりと頑張る(負担をかける)ので、その反動により弊害が出てしまうのです。

ヒートショックの影響を受けやすい人

血管の急激な変動が起きても大丈夫な人(体には良くないけど・・・)、大丈夫じゃ無い人がいますが、ヒートショックの影響を受けやすい大丈夫じゃ無い人(ハイリスクな人)はどのような人か?

以下の項目に当てはまる人、または家族に当てはまる人がいる場合は注意しましょう。

【ヒートショックの影響を受けやすい人】

  1. 高血圧・糖尿病・動脈硬化・不整脈といった病気をもっている
  2. 肥満
  3. 65歳以上
  4. 一番風呂に入る
  5. 熱い風呂が好き
  6. お酒を飲んでから入浴
  7. 脱衣所・トイレの寒暖差が激しい

 

1~3は、普段から血管に負荷をかけてしまっている、または血管が固くなってしまっていることが原因になります。

4~7は、血圧の変動がより大きくなることが原因となります。

 

私は、5と6が当てはまってまして、寒い冬はアツアツの熱燗で体を火照らせて、泥酔まではいかない状態で熱いお風呂に入るのが好きなんです。

そのため、長湯していると家族が心配になって見に来てくれるので、「その優しさありがとう!」と感謝すると、「倒れられたらこれからの生活どうするの!!」という、なんとも現実主義な答えが返ってくるというコミュニケーションを楽しんでますw

ヒートショックの対策方法

ヒートショックで倒れてしまわないためにも、心も体もしっかりと対策をする必要があります。以下の対策方法を心に刻んで、しっかりと予防しましょう。

【ヒートショックの対策方法】

  1. 脱衣所やトイレに暖房器具で設置して、暖かくしておく(寒暖差を無くす)
  2. 浴槽の中もあらかじめシャワーをまいて暖めておく
  3. 入浴の前後にはコップ一杯程度の水分を補給する
  4. 入浴前には手足などの末端からかけ湯をして、ゆっくりと入浴
  5. 熱い風呂は避ける
  6. 飲酒後の入浴は避ける

 

お風呂の入り方に特化した対策方法のようになってしまいましたが、要は寒暖差を無くすことがポイントになります。

我が家では、お風呂に入る10分前から脱衣所と浴室をヒーターで暖めて、あったかい状態にしてから入るようにしてます。

ヒーター

こじんまりとして場所を取らないし、すぐに温風が出てくるし、洗面所~浴室の狭いスペースであれば、コイツでじゅうぶん足りる感じ。電気代が30円/1時間なので長時間の使用には不向きですが、入浴前後やトイレ利用などの短時間なら十分です。

まとめ

ヒートショックの原因は寒暖差なので、予防のために温度差を極力なくすことが肝心です。

電気代を無視するなら、部屋中のドアを開けて、暖房をガンガンかけていれば予防できそうですね。まぁ、財布事情に多大なショックを受けてしまいそうですが。。。

そんなリッチなことが出来る人ばかりでは無いと思うので、ヒートショックを引き起こしやすいトイレ・浴室にピンポイントで暖房器具を設置し、使用する前にしっかりと暖めるよう注意してみてくださいね!

 

【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

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