サーカディアンリズム(日内変動)を知ると投薬スキルに深み増すぞ

太陽と月
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なぜが夜になってくると、「あれ、、、なんか腕が痒いぞ。。。老人性の乾燥か!?」みたいな経験ってありません?

何を隠そうプジキは、三十路を超えてから夜になると肌が痒くて。風呂からあがってしばらくすると、何かこう、ムズムズする。特に、腕とか背中が痒いんです。

 

風呂上りは水分を奪われている状態なので、それが原因で痒いのではと思って、薬剤師パワーをフル活用して保湿剤を塗りまくるんですが、それでもしばらくすると痒くなる。

 

あれ?乾燥じゃないの!??

 

 

ってことでそれの原因は、サーカディアンリズムによる影響だと結論づけました。というのも、夜になるとヒスタミンの分泌が増えるので、かゆみが増しやすい。
※ヒスタミンと痒みの関係性は、コチラのシオノギ製薬HPに分かりやすい説明見つけたので、分からない人は参考にどうぞ!

 

今回は、「夜になると痒くなるのよ~」とか、「明け方、胃がムカムカして起きちゃうのー」と困っている患者さんがいたときに、「それはサーカディアンリズムという、体内の動きが影響している可能性があります」と学術的な用語をかまして信頼される薬剤師になろうという話。

真面目に言うと、1日の中で体内ではどんなことが起きているのか把握して、それを踏まえた深みのある服薬指導を行い、患者さんのQOLをちょっとでも向上させたい人に読んで貰いたいっ!

 

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サーカディアンリズムとは何ですの!?

サーカディアンリズム(circadian  rhythm)とは、生物に備わっている約24時間周期で変動する生理現象のこと。超簡単に言うと、夜眠くなって7~8時間寝ると起きるという、体のリズムですね。 例えば、「朝なかなか布団から出れない人は、太陽の光を浴びると目が覚めるぞ!」的なのがあると思いますが、実はこれが体内リズムを生み出し、目を覚めさせるんですね。

サーカディアンリズムのことは、概日(がいじつ)リズムとか、日周リズム、日内変動とも言う。ちなみに、ラテン語でサーカ(circa)は『約』、ディアン(dian)は『1日』を意味する。つまり、直訳すると『約1日のリズム』ってことですね。

 

この、『約1日のリズム』っていうラテン語の直訳は、実はサーカディアンリズムを良い感じに表現していて、人間含め動物のサーカディアンリズムはピッタリ24時間では無い

朝起きて、外が明るいのを見て「うおー!朝だー!」といって覚醒し、「やべー、遅刻する!朝飯、、、時間無いヤクルト!」という具合で食事をとり、「よし、仕事や!」と出かけていく。このいつもの行動が、実はサーカディアンリズムが24時間になるよう調節している。

難しい表現を使うと、、、外因性(例:太陽の光)と内因性(例:食事)の刺激によって、体内のリズムを24時間に調整している。このリズムを調整する要因のことを「同調因子」と呼び、以下の要因がある。

同調因子

  1. 太陽光による明暗(朝・昼・夜)
  2. 食事
  3. 身体的運動
  4. 社会的要因(会社、学校、家庭など)
  5. 温度や天気など環境

 

このような要因が絡み合って、勝手に調節してくれているんですなー。

 

サーカディアンリズムが投薬に深みを増せる理由は?

孫氏の名言に、「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」という言葉があります。これは、『戦において、敵と味方を熟知していれば負ける心配はない。』というありがたい名言です。

つまり、敵(=体内の変化)を知り、味方(=薬の作用)を熟知すれば、百戦(=投薬)危うからず!!

 

ってことで、無理矢理良いこと言った感を出しつつ、まずは具体的なサーカディアンリズムを見てみましょう。絵にまとめてみた↓

1日の体内の変化

サーカディアンリズムの一例。右半分が午前、左半分が午後。色の明るさで分かりやすくできたと、自己満足している。

  • 0時~4時:胃酸分泌が増え、胸やけ・胃潰瘍等の痛みが出やすい。
  • 4時~8時:副交感神経→交感神経優位に移行し、自律神経乱れやすい
  • 8時~12時:血圧上昇、血液もドロドロで血栓ができやすい
  • 12時~17時:交感神経が興奮気味で緊張性頭痛出やすい。(病気発症しにくい)
  • 17時~21時:脈拍が上昇し腰痛などの慢性痛が敏感になる。
  • 21時~0時:ヒスタミン分泌が過剰になり痒みが増す。

 

このように、体内では1日を通してこのような動きをしている。この体内変動を覚えて、どのように投薬へと生かしていくかというと、

①Case1 タケプロンOD15(PPI)を夕食後に服用中の逆流性食道炎の患者Aさん

患者Aさん
夜寝ようと思うと胸がムカムカして、なかなか寝付けないんですよ。。日中はまだ良いけど、夜がダメなんですよね。
プジキ
それはお辛いですね。ムカムカでなかなか寝付けないでしょうし。夜中は1日の中で胃酸の分泌が最も出やすく、胃のムカムカがピークになりやすいんです。

今飲んでいる胃薬は夕食後の服用になっていますが、少し時間をずらしてみましょう。このタケプロンという薬は、服用してから大体2時間弱(※Tmax=1.7時間)で効果が最も強くなります。なので、22時頃に服用するか寝る2時間前あたりの服用を試し、どちらかの楽になる方で飲み続けてみてください。

 

①Case2 アレジオン錠20㎎を寝る前に服用中の、乾燥肌で痒みに悩んでいる患者Bさん

患者Bさん
お風呂から上がると、皮膚を掻きむしりたくなるぐらい痒くなるんです。もう、タワシでゴシゴシしちゃいたいぐらい、痒いんです。
プジキ
夜は痒みの成分が出やすいので、お風呂上がりの肌乾燥とダブルパンチで痒くなっている可能性があります。

寝る前にかゆみ止めの薬を飲んでいますが、夕食後に変えてみましょう。大体2時間(※Tmax=1.9時間)ぐらいで効果が最も強くなりますから、19時ぐらいに食事関係なく服用しても大丈夫です。あと、お風呂から上がると肌は乾燥状態ですから、すぐに保湿をするようにしてみてください。

 

こんな具合に、患者さんの症状と薬の効果発現の関係性を考えて、最適な服用方法を患者さんにおススメできます。ぜひ今日から、サーカディアンリズムを押さえた投薬で、患者さん満足度の向上を狙ってみてね!

 

 

んじゃね!


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