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【簡単まとめ】エムスリー(m3)の会社内容│概要のポイント解説

エムスリー_会社概要

薬局で人事を担当している薬剤師のプジキです。

この記事では、『薬キャリAGENT』を運営しているm3キャリアの親会社、m3について解説します。

細かな分析ではなく、「m3ってどんな会社なのか、概要を簡単に知りたい」人向けの内容なので、m3がどんな会社なのかサクッと把握することができる。

 

何を隠そう、エムスリーの株を保有していた時期があり、その時にめちゃんこ調べましたので、それなりに事業について詳しい自信があります。

ではさっそくみていきましょう!

この記事のデータは、2020年1月時点の決算資料等を参照してます。

エムスリー(m3)ってどんな会社?

エムスリー_サイトTOP

社名のエムスリーは医療(Medicine)、メディア(Media)、変容(Metamorphosis)の3つのMを表しているらしい。

まずは概要を押さえていきます

医療関係者に向けたサービスを提供してる優良企業

医療関係者向けのサービスを展開してる、国内でも有数の優良企業。

なぜ優良かというと、設立からずーーーっと右肩上がりで業績を伸ばしてる、恐ろしい会社です。

2019年の夏には、日経225(日経平均株価)の銘柄に加えられた。これは、2000年以降に生まれた会社の中では初の採用

日経平均株価、日経225とは?

東証一部に上場している企業のうち、取引が活発で流動性の高い225銘柄のこと。業種のバランスなども見ながら、定期的に見直される。

プジキ
プジキ
ざっくり言うと、日本を代表する225社の株価を平均した値ですね

 

日本の代表的な会社として選ばれるほど業績が良いと評価されてるんですね。ちなみに、最近の売り上げなどの業績はこんな感じになっています。

エムスリー_2018年度決算資料

「FY2018」が2018年度(一番最新の決算情報)になりまして、

  • 売上高:1,131億円
  • 営業利益:308億円
  • 純利益:216億円

となってます。

※医療機関向けにどんなサービスを提供してるかついては、後ほどの章で詳しく書きます。

世界で580万人以上の医師が登録

エムスリーは日本だけでなく、米国、韓国、英国、中国、インド、フランス、ドイツ、スペイン、北欧の計10カ国で事業展開している。

医師向けのサービスがメインなんだが、全世界の登録医師数は580万人超え。

全世界の医師の数が1,200万人いるそうで、全世界の医者の半分が登録している計算になる。凄いを通り過ぎて、もはやキモイ。

 

例えば中国。256万人の医師が登録していて、あの広い中国全土の2/3をカバーしてるそうだ。

また、国内だけに絞ると26万人の医師が登録していて、日本の全医師数(約33万人)の79%を占めている。

プジキ
プジキ
全体の約8割のユーザーが登録してるサービスって、すさまじいですよ(汗

薬剤師は12万人が登録

エムスリーに登録されている薬剤師数は、2014年に10万人を突破したというリリースが出てます。

https://corporate.m3.com/press_release/2014/20140702_001050.html

最新の数が公表されていないが、過去の登録数の伸びからすると12万人ぐらいと予想できる。

日本の全薬剤師数は約30万人なので、40%が登録している計算になりますね。

タマコ
タマコ
医者の8割、薬剤師の4割が登録してるわけですね

m3って具体的に何をしてる会社なの?

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次はサービスに関してもう少し深掘りします。

 

エムスリーは「医療」という分野に対して様々な事業をしていて、国外を合わせると子会社が50社弱ある。

エムスリーは、これらを大きく5通りに分けている。

  1. メディカルプラットフォーム(売上:412億円)
  2. エビデンスソリューション(売上:226億円)
  3. キャリアソリューション(売上:137億円)
  4. エマージング事業群(売上:127億円
  5. 海外事業(売上:251億円)

ぶっちゃけ、文字を見ただけでは何のことを言ってるか分からないですよ(汗

どんなサービスなのか、これらを噛み砕いて解説してきます。

メディカルプラットフォームは「ネット版MR」

エムスリーは、「MR君」というネット版MRサービスである『eディテール事業』からスタートした。

eディテールとは、あまり聞き慣れない単語ですね。ディテールというのは、MRが医師に医薬品を説明することを意味する、製薬業界用語です。

そこにインターネットを表す『e』がついてるので、『eディテール=インターネットのMR』というわけ。

なので、医師への情報提供であったり製薬企業のマーケティングや調査などを行い、収益をあげているんですね。

 

医師に対するMR的な活動の他に、製薬企業のような医療系の企業にもサービス提供してます。

決算資料によると、2020年1月現在では約70社の企業(主に製薬会社)がエムスリーを利用してるそうです。

具体的にどんなサービスかというと、web サイトのコンテンツを作ったり、web講演会を開催したり、コンサルタント的なことをしてます。

 

以上すべてを『メディカルプラットフォーム』として一括りにしている。

プジキ
プジキ
とても仕事のできるMRのネット版っていうイメージですね。

エビデンスソリューションは治験

エビデンスソリューションは、CRO・SMOといった治験に関する事業のこと。サービス名は「治験君」。

行うことはシンプルで、CRO・SMOのネット版。治験に必要なデータの取得と、治験参加希望の病院を探すこと。

 

エムスリーの治験事業の強みは以下。

  1. 医師の登録数が多いので、治験に参加したい病院・医師を探すのが効率的。
  2. ITを駆使して、治験期間を短縮。

 

たくさん保有してる医療機関のデータを使いつつ、効率的な治験を提供してるんですね。

タマコ
タマコ
MR君とか治験君とか、サービスに君づけするの好きですね〜

キャリアソリューションは人材サービス

キャリアソリューションとは、医療従事者向けの人材サービスのこと。転職や人材仲介、派遣業などですね。

薬剤師の転職「薬キャリAGENT」も、この領域のサービス。

【経験談】薬キャリAGENTの評判は?特徴や利用時の流れを解説【現役薬剤師】薬キャリを実際に利用した現役薬剤師が、特徴、メリット/デメリット、利用の向き不向き、実際の流れについて解説した記事です。薬キャリの利用を検討している人に参考となります。...

 

転職関連以外では、医師・薬剤師のキャリア形成に役立つ情報サイトや、クリニック経営のコンサルティングなども、キャリアソリューションに含めているようです。

プジキ
プジキ
キャリアソリューションは、他に比べるとまだ想像しやすい。。。

エマージング事業郡は新規事業をまとめた呼称

エマージングとは「発展段階」という意味で、m3を担う次世代の事業たちのことです。

いろんな新規事業にチャレンジし、どれが伸びるのか検証を重ねているんですね。

どんなものがあるかというと、例えば以下。

  • 電子カルテ
  • AI
  • リハビリ系サービス

電子カルテの事業はけっこう大きくなっていて、利用してる医療機関も増えてきてるみたいです。

その他にどんな内容へトライしているのかは、決算資料などから拾い上げることはできませんでした。。。(知ってる方がいたら教えてください)

タマコ
タマコ
最初は緊急事態(エマージェンシー)のほうを思い浮かべたので、まったく何のことか想像つかなかったで

海外事業は名前のとおり海外の事業

あえて説明するまでも無さそうですが、海外事業とは読んで字のごとしです。

先ほどまで解説してきたメディカルプラットフォーム、エビデンスソリューション、キャリアソリューションの3つを、海外向けに提供している。

 

エムスリーの登録医師数は、全世界の医者の約半数という優位性をもって、海外もどんどん攻略していってるんですね。

プジキ
プジキ
海外事業についても、あまり情報が開示されていませんです。。。

 

まとめ

最後にエムスリーの特徴をざっくりとまとめます。

エムスリーの特徴
  • 医療関係者向けのサービスを提供
  • 医師の登録数が全世界で580万人。日本では8割の医者・4割の薬剤師が登録。
  • 子会社が50社ほどあり、5つの事業へ分けている

以上、エムスリーの概要について、ぜひ参考にしてみてください( ✧ω✧)

 

【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

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