薬剤師の年収は調剤薬局・ドラッグストア・病院ではどれが1番高い?

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薬剤師の平均年収は、直近3年(H25~H27)をみると530万円前後となっています。ただ、選択する職種によってもちろん年収の違いはありますので、選択基準の1つとして『給料』は気になるところですよね?

調剤薬局・ドラッグストア・病院の3職種は、「患者に対してサービスを提供する」という点においては同一ですが、業務の詳細は異なりますし、もちろん年収も異なります。

「じゃ、ぶっちゃけ何が一番稼げるの!?」ってことで、この3職種の年収について『①初任給』、『②平均年収』、『③最高年収』をまとめてみたいと思います。薬剤師の方は、自分のキャリアパスを描く時の目安にしてみてください。

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初任給はいくら?

まず、それぞれの初任給はコチラです。

職種 初任給(月収) 初任給(年収)
調剤薬局 23万円~32万円 350万円~420万円
ドラッグストア 25万円~35万円 360万円~450万円
病院 21万円~26万円 320万円~360万円

※調剤薬局、ドラッグストアは業界上位5社から、病院は大病院をランダムに5社選択(2016年6月調べ)

上記のように並べてみると、初任給だけの比較ではドラッグストアが最も高い給与水準となっております。

ちなみにマツモトキヨシの初任給(年収)は500万円超えと、高すぎてちょっと引きました。月収では33.7万円になり、大卒の平均月収(H27年度平均=20.2万円 )と、13.5万円もの差があります。。 ※厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考

年収のバラつきがあるのはなんで?

調剤薬局、ドラッグストアの初任給を見ると、年収格差が結構あります。この原因としては、勤務エリア(転勤範囲)の選択によるものです。

上記表にて抽出したデータは大手企業を対象としているため、全国に店舗展開をしており、全国各地へ転勤OKとした薬剤師の方が、初任給から給与差が産まれてきます。

企業側としては、フットワークが軽い人材の方が使い勝手は良いですもんね。雇われ側は、全国転勤という負荷がかかるので、その分を給与に反映するという訳ですね。

平均年収はいくら?

次に、各業種の平均年収を見てみましょう。

職種 平均年収
調剤薬局 450万円~550万円
ドラッグストア 460万円~600万円
病院 420万円~530万円

平均年収となった場合でも、年収の高低は初任給時と同様になっております。

薬剤師は世間からは儲かる職種というイメージを持たれているようで、患者さんからよく「薬剤師さんは高収入だもんね~」なんて言われます。

でも、サラリーマンの平均年収(H26年度=415万円)と上記を比較すると、、、そんなに大差無いっす。。

さてさて、上記はあくまで平均年収であって、実際は羨ましくなるような年収をゲットしている薬剤師もいます。そんな年収格差がうまれてしまうのは、下記項目が要因となっています。

  1. 役職
  2. 地域性
  3. 企業規模

上記要因により年収格差が生じる原因、及び年収格差の程度を記載したいと思います。

①役職

これは言わずもがな、役職が高位となれば年収も高くなります。(管理職になると残業代がつかず、一般薬剤師で残業代を貰った方が高収入だったなんて声を聞いたことはありますが。。)

■調剤薬局であれば、

  • 店舗の薬局長・管理薬剤師レベルで『530~620万円』
  • 本部の部長クラスで『700~800万円』
  • 経営者クラスになってくれば『1,000万円~』

 

■ドラッグストアでは、

  • 店長レベルで『600~700万円』
  • 本部の部長クラスで『800~1,000万円』
  • 経営者クラスになると『1,000万円~』

 

■病院では、

  • 薬剤部長になることで『650~800万円』
  • 病院長になると『2,000万円~』

※ドラッグストアの社長、及び病院長になる薬剤師は非常に稀かと思いますが、参考として記載致しました。

以上のように、役職が高くなることで、多くの年収を得ることができます。もちろん、業務内容の増大や責任範囲の拡大に対する対価としてという側面ではあります。

②地域性

薬剤師の人口分布も全体の人口分布と同様に、都市集中となっているため、薬剤師の需要と供給バランスにより、地方部の年収が比較的高くなります。

地方は薬剤師の人材が不足しているため、給与水準を高く設定し、人材の獲得に励んでいるわけですね。

私の業務特性上、求人情報を頻繁にチェックしておりまして、地方の年収は上記の平均年収に100~150万円を加えた辺りの給与設計となっております。

ちなみに、地域別の年収ランキングを算出していた転職サイトがありましたので、以下抜粋させて頂きました。

≪20代~50代の薬剤師1,253人の転職時平均年収≫

  • 1位 大分県・・・677万円
  • 2位 山形県・・・654万円
  • 3位 鳥取県・・・613万円

4位以下、青森県、富山県、長崎県、北海道、福島県、三重県、静岡県と続く。

一方、東京都=507万円、埼玉県=510万円、神奈川県=513万円となっている。

上述のように、転職時の年収は地域によってかなりの格差が生じているという現状になってます。

ただ個人的には、厚労省や塩崎厚生労働大臣の発言を踏まえると、薬局の店舗数は現状(57,000店舗)から約半分に減少することが予想されているので、薬剤師の数も次第に過剰となり、地域による年収格差も平準化されてくるのかなぁと思ってます。

つまり、地方に行けば高年収を得ることが出来るのも、あと十数年とかになるかなぁと読んでいたりします。

余談ですが、私が過去に見た最もインパクトの強い地方求人では、「年収1,000万円、住宅費用全額補償」というものがありました。

・・・まぁ、山奥にある人口100名規模の村で唯一の調剤薬局に、一人薬剤師(事務無し)としての勤務という条件でしたが(汗)

全国の地方ごとに平均年収・平均時給をまとめると以下のような分布になっているので、併せて参考にしてみてください。

都道府県別薬剤師給与(2016年)

③企業規模

一般的な感覚とは異なり、大手企業よりも中小企業の方が年収は高い傾向にあります。

こちらの理由は地域性で記載した内容と似ていて、中小規模の企業では薬剤師の獲得が難しく、年収を高く設定することにより、薬剤師を確保しております。

薬剤師の採用を行っている方なら激しく同意頂けると思いますが、中小規模の薬局で「人財」となる薬剤師を採用することの難しさといったら、並々ならぬものがあります。

そのため、苦肉の策で年収を高くして、薬剤師の応募数(母数)を増やし、面接をして、ようやく「この人だ!」という素敵な方を見つけても、より高収入の他社へ流れてしまい、何度涙を飲んだことか。。。

ちなみに、2~5店舗チェーンの薬局が最も年収が高く、次が6~19店舗チェーン、20店舗以上のチェーンと続き、最も低いのは1店舗とのデータが出ておりますので、小さければ良いという訳では無いのでご注意下さい。※厚労省の医療経済実態調査(医療機関等調査)を参考

最高年収はいくら!?

最後に、最高年収を見てましょう。

職種 最高年収 獲得者
調剤薬局 7億1,500万円 日本調剤 三津原社長(H27)
ドラッグストア 1億9,100万円 マツキヨHD 松本会長(H27)
病院 2,930万円 民間病院の病院長 (H26)

※有価証券報告書を参考。病院は情報がありませんでした。。

薬局、ドラッグストアの経営者ともあれば、上記のお二方のように億越えの年収(役員報酬)を得ることができております。ちなみに、お二人とも薬剤師です。

このような突き抜けた高年収を得るためには、経営陣に入るか、起業するしか方法は無いです。

まとめ

以上、調剤薬局、ドラッグストア、病院の3職種を比較してきましたが、ポイントをザックリとまとめます。

年収が高いのは?

  • 平均年収でいえばドラッグストア
  • 高年収狙いなら調剤薬局(経営陣)
  • 病院は全体的に年収低め

薬剤師の年収は、今回取り上げた3業種だけでも、これまで見てきたように実に様々です。

『年収』は仕事の選択基準として、重きを置かれる要因かと思いますので、どれぐらい収入を得ることができるのか参考にし、自身のキャリアパス描きに活用してみて下さい。

んじゃね!


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