【まとめ】薬局・調剤薬局・保険薬局・薬店・ドラッグストアの違いとは?

薬局の違い_アイキャッチ画像
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突然ですが、薬局・調剤薬局・保険薬局・ドラッグストア・薬店の違いを正しく説明できますか?

一般の方にこの違いを説明してもらうのは酷な話だと思うけど、そこの医療関係者(薬剤師)のあなた、説明できますかー!!

というのも、薬局で一緒に働いているスタッフから、「薬局とドラッグストアの違いって、、、厳密にはよく分からないんですよね(テヘ」というぶっちゃけ話を聞いて、正しいことを伝えなければならない使命感みたいなものを勝手に感じた。

 

確かに、薬局とドラッグストアの違いと言われても、その辺にあるお店を見る限りだと、イマイチ明確な違いが分かりにくいですよね。

薬局は処方せんの薬を渡して、ドラッグストアはティシュとかの日用品も売ってる場所、みたいな。 感覚的にはどちらも『薬局』だと思っているとおもうけど、法律を踏まえるとドラッグストアの中には『薬局』と名乗れないものもある

 

ということで! 薬局とドラッグストアの違い以外にも、よく使われる『調剤薬局』と『保険薬局』の違い、ついでにあまり聞きなれないかもしれないけど『薬店』の説明もまとめ、それぞれの違いをまとめたい。

取り急ぎ大きく分けると『薬局、調剤薬局、保険薬局』と『ドラッグストア、薬店』のグループに分けられ、違いはコレ ↓ でして

  • 薬局、調剤薬局、保険薬局:『調剤』できる(~薬局と名前をつけられる)
  • ドラッグストア、薬店:『調剤』できない(~薬局と名前をつけるのはNG!)
この情報を元に違いについてまとめていきたい。 薬局で働く薬剤師にはモチロン常識として覚えておいて欲しいし、一般の方は「ふーん、そんな違いがあったのか」という雑学の一つとなると思うので、ぜひ読んで見てね!!

※この記事を読む対象として『①一般人の方』と『②医療関係者の方』の両方を意識しているので、簡単な表現と専門的で難しい表現が混ざってますんで、それぞれのレベルに応じて読み飛ばしながら進めてくだしゃい!

 

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薬局・調剤薬局・保険薬局の違いとは?

まずは、この3つの違いから。

最初に書いた通り、この3つは「薬局」とついているので『調剤』を行うことができます。イメージとしては、処方箋を持っていくところ(薬局)が想像されると思う。 その前に、そもそも『調剤』とは何か?

調剤(ちょうざい)

医師、歯科医師、獣医師から発行された処方箋に基づき、医薬品を交付すること。薬剤師の独占業務。(ただし、医師、歯科医師、獣医師が、自らの処方箋に限定して調剤を行うことができる。)

処方箋の通り医薬品をそろえるだけでなく、薬学的知見に基づき処方内容が正しいか確認し、薬剤を計数・計量し、患者に交付するまでの一連の流れを総称した言葉。

簡単に言えば、「調剤=処方せんの薬を患者さんに渡すこと」ですね。

それじゃあ、この3つの薬局の違いは何か。 これは、、、呼び方やルールの違いによって分けられてます。 それぞれ、具体的に見てみましょう!

 

薬局とは?

カッコよく(Wikiから拝借した)説明を書くと、薬局とはこんな場所↓

薬局(やっきょく Pharmacy)

薬剤師が薬の販売または授与の目的で調剤を行う場所。管理のために薬剤師を置くことが必要など、法律(医薬品医療機器等法)により様々なルールが定められていて、薬局の開設には都道府県知事の許可が必要。

 

何度もウザイ程の繰り返しだけど、薬局とは「調剤」をすることができる施設のことです。 その薬局には色んなルールが法律(医薬品医療機器等法)により決まっていて、例えばこんな感じ↓

薬局のルール 一部ご紹介

  • 開設するのに都道府県知事の許可が必要(保健所に申請)
  • 調剤室が必要(面積や明るさ、天井の高さなど、建物の決まりあり)
  • 管理者は必ず薬剤師(開設者[=経営者]は薬剤師で無くても良い)
  • 薬局開設許可を受けなければ、原則『薬局』を名乗ってはいけない。

などなど、このようなルールがたくさんあるのだ!

ちなみに豆知識で、、、『薬局』を名乗るためには薬局開設許可を受けなければいけないけど、特例として病院や診療所の調剤室は許可を受けなくても『薬局』を名乗れる。 これは、医薬品医療機器等法施行規則第10条に書いてある。

※さっきから「医薬品医療機器法」だぁ、「医薬品医療機器法施行規則」だぁ、まぁーーったく読む気がしない漢字の塊についての違いはコチラでまとめてるので、1%でも興味があったら参考にどうぞ!
≫知らないでは済まない!薬機法(法律)・施行令・施行規則・通知の違い

 

調剤薬局とは?

『調剤薬局』という呼び方は、薬局の通称として使われます。法律上の正しい名前では無いんですよね。

【薬局】という単語だと、調剤を行う薬局のことなのか、後で説明するドラッグストアのことなか、パッと区別がつきにくい。 そこで、分かりやすく区別するために『調剤をおこなう薬局=調剤薬局』という通称が使われる。

 

保険薬局とは?

ズバリ、保険調剤ができる薬局のこと!

 

日本では国民皆保険制度のおかげで、みんな健康保険に加入している。なので、病院や薬局に行くと、通常3割だけ負担して残り7割は国や保険者が支払いを行ってくれます。

この、保険を使って薬をもらうことができる(=保険調剤)ができる薬局を『保険薬局』といいます。

 

保険薬局になるためには、各都道府県の厚生局(厚生労働省の地方支局のこと)から保険薬局の指定を受ける必要がある。 つまり、保険薬局というのは、

①薬局になるために都道府県知事から許可をもらう。
②その後、厚生局に保険薬局としての指定を受ける。ここにコンテンツを記載

といったように、2段階の承認を受ける必要があるのだ。

保険薬局の指定を取っていない薬局に処方箋をもっていっても、保険を使うことができないので全額の10割負担になる。 まぁ、ほぼ100%の薬局は保険薬局の指定を取っているので、安心して処方箋を持っていて大丈夫。

 

ちなみに、保険薬局の指定を取らないケースとしては、例えば以下のようなケースがある。

  1. 保険を使わない薬を売る
    → 漢方薬局や、最近の流行りだと零売薬局(病院の薬を処方箋無しで売る。薬の種類に制限あり)
  2. 薬局の機能だけ欲しい
    →東邦薬品の分譲小分けサービス。薬局の指定取ってるけど、外観は全く薬局に見えないw
    ※アルフレッサ、メディセオは卸として分譲小分けサービスやってます。
こちらの薬局たちも『薬局』なので理論上は調剤可能だけど、仮に処方箋を持っていっても保険が適用できないので全額負担となるんですね。 ちなみに薬局経営を考えている人がいたら、、漢方薬局とか零売薬局の方が通常の保険薬局より粗利率は高かったりする。これも豆知識。

 

ドラッグストア・薬店の違いとは?

 

これ、同じや!日本語と英語の違いだけ!

じゃあ、ドラッグストアと薬店の違いとか書くな!と野次が聞こえてきますけど、そうなんです。薬(=ドラッグ)店(=ストア)ってことで、全く同じものなんですよね。

 

たまーに『薬店』という看板を付けてるところがあるけど、あれは要はドラッグストアです。 薬店という渋い(ダサい)名前は、外国のドラッグストアを翻訳した最初の人にセンスが無かっただけじゃないかと思ってる。

 

 

薬局・ドラッグストアの違いとは?

先ほどの復習になるけど、『薬局』は調剤をできる場所のことでした。 ではドラッグストア(薬店)とは何か?

ドラッグストアは『店舗販売業』という業種にあたります。これは、調剤はできないけれど薬は販売できるという業種です。売れる薬としては、一般用医薬品(OTC)ですね。OTCってのは、バファリンEX、ルルなんかですね。。 ちなみに薬局はモチロンOTCも売れる。

●ドラッグストア:調剤不可。OTCの販売可能
●薬局:調剤、OTCの販売どちらも可能。

※薬局は薬の販売に関しては最強の資格!

 

また、ドラッグストアは名前に「薬局」とつけてはいけません。薬局と名乗れるのは、薬局の許可を取った所だけ。

例えばコチラからスギ薬局のHPを見てみて欲しい。リンク先にいくつか店舗があると思うので、右端の列にある「取り扱い商品」にある『処方せん』というキーワードに注目して欲しい。

『処方せん』と書いてあれば保険調剤に対応しているので、店舗名(営業時間の列)に『薬局』と書いてある。 ただ、『処方せん』と書いていない店舗には『スギドラッグ』としか書いて無くて『薬局』の名前はついていない。

会社名が『スギ薬局』なのに、店舗によっては処方せんの取り扱い(調剤)ができないから『スギドラッグ』にしなければならないんですよ。これ、処方せんが取り扱えない店舗も「薬局つけちゃっていいっしょ!」みたいなノリで薬局にしちゃうと、しかるべき保健所や厚生局の役人がやってくるというわけですね。コワイコワイ

 

ん?ドラッグストアも調剤してない?

そう、最近のドラッグストアは「調剤併設」という形で処方せん調剤も行っている。

 

これのカラクリはシンプルで、店舗販売業とあわせ薬局の許可も取り営業しているだけ。 これは、両方取っておいた方が、経営上やりやすいからという理由。

例えばドラッグストアに行って、【営業時間:9時~23時 ※調剤受付:10時~19時】という表示がよくある。これはOTCを販売する場所と薬局の許可を取っている場所を同じ店舗内で分けて、店舗販売業と薬局許可の両方を取っていないとできない営業スタイルなのです。

人件費の高い薬剤師は限定的な時間で調剤をさせて、その他の時間は人件費の安いスタッフでOTCを販売できるという、売り上げを大きくする手法だったりします。

 

患者さんにとっても、処方せんの薬ができるまで日用品とか食料品を見て回れるので、メリットがあるスタイルだ。

 

補足:配置販売業という業種もありますぞ

店舗販売業と同じように、調剤はできないけれど薬は販売できる業種に「配置販売業」という業種もあります。売れる薬は店舗販売業と同じようにOTCですね。 店舗販売業と配置販売業の違いはコレ↓

  • 店舗販売業:店舗で医薬品を販売
  • 配置販売業:消費者宅で医薬品を販売

 

店舗販売業はその名前の通り店舗で医薬品を販売する。 配置販売業は、患者宅に訪問して薬を販売する。この販売方法がユニークで、患者宅にとりあえず薬を置いて(配置)、次に訪問したときに使った薬の分だけ費用を請求するという販売方法。「富山の配置薬」が超有名。

豆知識だけど、この富山の配置薬モデルは、AfriMedicoというNPO法人が南アフリカやタンザニアで広めようと頑張っている。代表の町井さんは薬剤師ということで、同じ薬剤師として陰ながら応援してますっ!

 

まとめ

薬局・調剤薬局・保険薬局・ドラッグストア・薬店の違い

  • 薬局:調剤ができる(OTCの販売もできる)
    調剤薬局=調剤ができる薬局の通称。
    保険薬局=保険調剤ができる薬局
  • ドラッグストア=薬店
    調剤ができない。OTCの販売はできる。

 

以上、薬局、調剤薬局、保険薬局、ドラッグストア、薬店の違いについてまとめました。 法律的だったり、行える業務だったりで区別されてるので、何が違うのかをポイントを押さえておくと明日から薬局に対して見方が変わるでしょう。

「おたくのドラッグストアは、薬局の許可と店舗販売業の許可の両方を取っているんですね(キラ」みたいなね。 そんなこと言ってくる客がいたら、めんどくさそうな予感がして自分はすごく嫌だけどねw

 

んじゃね!


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