医療従事者

調剤薬局事務で働くのに資格は必要?【必須では無いがあると有利】

調剤薬局事務_資格の必要性

薬局で人事とかも担当している、薬剤師のプジキです。

タマコ
タマコ
 調剤薬局の事務で働いてみたいけど、資格って必要?勉強するの面倒だし、無くても良いなら取りたくない。必要なら取得するのにオススメの方法を知りたい。

こんな悩みにズバッと答えていきます。

 

まず最初に、、、調剤薬局事務として働くのに資格は必須ではない

大事なことなのでもう一度、、、無くてもOK!

 

 

じゃあ、なんのために資格をとる必要があるのか?それは、資格があると就職(転職)活動の時に有利だから

このあたりの理由は、調剤事務の採用面接を何十回と担当した経験から解説する。

 

この記事の内容
  • 調剤薬局事務で働くのに資格が不要である理由
  • 資格を取ることのメリット/デメリット
  • 資格を取るなら人向け→資格の取り方
  • 資格を取らない人向け→すぐ行動する理由

 

それでは順にみていきましょう!

 

調剤薬局事務として働くことに資格は必須では無い

履歴書01

 

大前提として、薬局事務は資格不要の仕事です。資格がなくても、何なら未経験でも働ける。

では、資格は何のために必要なのか。その辺りから解説していきます。

 

「調剤薬局事務」とは薬局で働く事務員のこと

調剤薬局事務=薬局で働く事務員」のことです。

『調剤薬局事務』という資格があるわけでない。「会社の事務」とか「保険の事務」と同じ感じ。

 

調剤事務をネットで検索すると、「調剤事務の資格取得!」というページが目立つせいで、資格が必要の仕事なんだと勘違いする人が大勢います。それも、結構な数。

正確に数えているわけではないけど、過去の事務さんを面接した経験からすると、4割ぐらいの人が勘違いしている感覚ですね。

 

プジキ
プジキ
調剤薬局事務として働くことに、資格を持つことは必須では無いことを、まずは覚えておこう!

 

 

資格があると就職するときに多少は有利になる

じゃあ、資格は何のために必要なのか?それは、就職のときにプラス要因となるから。

これ、冷静に考えて見れば当然だと思うんですけど、資格があるのと無いのでは、あるに越したことはないですよね。

 

想像してみてください。

あなたが調剤事務の採用を担当していて、応募者が2人いたとします。片方は資格を持っていて、片方は資格を持っていない。それ以外のレベル(処理能力、コミュニケーション力、ビジネスマナー、など)は同じぐらい。

 

・・・何となく、資格を持っている人を選びたくなりませんか?

「調剤薬局事務として働くために資格をとる」という努力ができる人なんだと、私は判断してます。真面目に働いてくれそうだなぁと。

 

 

もちろん、必ず有利になるとは言いきれません。あくまで、持っていた方が有利に働く場合がある、ぐらいの感覚がよいですね。

 

資格取得で勉強した内容は実務に使える

資格を取るには、薬局の収入につながる『調剤報酬』を学ぶので、ダイレクトに仕事へつながる

※調剤報酬:薬局で薬を作る時のサービス料のこと。

 

これ、初めて勉強すると、聞き慣れない言葉のオンパレードで嫌になる。例えば、「調剤基本料」とか「重複投与加算」とか「地域支援体制加算」とかとか。

 

資格の勉強をすると、専門用語に対する土台ができるので、実際に働き出した時に仕事を覚えやすい。薬局全体の業務のことも学ぶので、イメージしやすいってのもある。

 

プジキ
プジキ
何も知らなずに働きだした人と、ある程度の内容を理解して働きだす人を比べると、やっぱり最初は差がありますね(汗

資格取得のメリットとデメリット

ここまで書いてきた内容はメリット中心だったので、デメリットも3点ほど伝えておきたい。

 

1点目。資格取得のためにお金が必要。受験費用や教材費、資格によっては通信講座を受けることが受験資格のものもある。

 

2点目。時間の確保。比較的すぐに取りやすいとはいえ、勉強は必須。勉強法によるけど、1〜2ヶ月は見たほうが良い。

 

3点目。資格を取得しても、仕事ではさらに覚えることが多い

座学と実務の違いはあるので、薬局の現場でさらに学ぶ必要がある。まぁ、どんな仕事でも同じですよね。

 

以上、メリットとデメリットをまとめます。

▼メリット

  1. 就職で有利になる
  2. 薬局の業務内容が理解できる
  3. 仕事を始めたときに覚えやすい

▼デメリット

  1. お金が必要
  2. 勉強時間の確保
  3. 働くときには資格の知識だけだと不十分

 

続けて資格の勉強法について説明していきます。

プジキ
プジキ
資格を取ろうと決めた人もそうでない人も、ひとつの知識として資格取得法を参考にしてください

 

資格試験の勉強は独学/通信講座どちらでもOK

ここからは、資格の取り方について簡単にご紹介していく。

薬局事務の資格は、独学でも取れるものと、通信(通学)講座が必要な場合の2種類ある。

 

それぞれみていこう。

独学で資格取得するための簡単な流れ

いくつかある調剤事務の資格の中で、受験資格不要で独学でも取得できるものが次の2つ

上記以外にも、調剤事務に関係する資格は5種類あるが、受験資格を取るために講座へ通う必要がある。

よって、独学なら上の2つのうちどちらかを狙うことになる。どちらの資格でも勉強する内容は同じなので、自分の好みで選んでよい。ちなみにメジャーなのは調剤事務管理士。

 

どちらの資格にするか選んだら、まずは試験日を確認。それと合せて過去問もチェック。試験問題がどんなものなのか見てみよう。

現時点では何が書いてあるかまったく分からなくても、それは当たり前なので、「調剤事務の資格ってこんな試験なんだ」と思えばOK。

 

あとは覚悟を決める(自分を追い込む)ために受験を申し込み、ひたすら勉強!という流れです。

 

参考図書として、最低この1冊の内容は覚えておきたい。

そもそも「保険制度って何?」という部分から、試験で必要となる調剤報酬までカバーしてあり、初心者にはうってつけ。

慣れない単語も多く、最初のうちはまるで外国語のように感じるでしょうから、繰り返しひたすら読み込みます

ある程度覚えたら、巻末の練習問題を解きつつ、記憶に定着させていきましょう。

 

独学での欠点は、効率性をたかめて短期間で取得するのは難しいので、時間がある人向けではある。1日どれぐらい勉強するかにもよるが、働きながら勉強するなら3ヶ月はみたほうがよい。

ただ、かかる費用は安い。書籍代と受験費用などを合わせても、トータルで1万~1万5千円ぐらい。金額だけみると「高いかな?」と思うかもしれないが、通信講座よりはぜんぜん安い。

プジキ
プジキ
自分のペースでコツコツ勉強するのが得意なら、独学での資格取得を狙ってみよう。お金も節約できるしね( ✧ω✧)

 

通信講座で資格取得するための簡単な流れ

通学コースか通信コース(自宅学習)を選ぶだけ!

 

「選ぶだけって適当でしょ!」と思うかもしれないけど、講座を申し込んでしまえば勉強の教材は準備してくれるし、試験の日程や申込など、必要なことはすべて教えてくれる

資格を取るためにレールを敷いてくれるのだ。

 

なので、金額(3~4万円ぐらい)と勉強期間(最短3日~2カ月ぐらい)、講座に通えるかどうかの3点を考えつつ、どれがよいのか選ぶ感じですね。

このサイトでは、いろんなスクールが提供している調剤事務向け講座の資料を一括して無料請求できるので、活用すると楽です。

公式調剤薬局事務のスクール・講座|資料の無料請求(Brush Up学び)

 

おすすめは独学?通信講座?

これは、性格とお金事情によりけりかなぁというのがホンネ。

(1)独学

  • メリット:費用安い、自分のペースで勉強可
  • デメリット:勉強のポイントが分からず時間かかる(効率悪い)、意志が弱いと挫折の恐れ

(2)通信講座

  • メリット:試験合格へのポイントを効率的に習得可
  • デメリット:費用は独学より高い

 

なので、まずは情報収集してみた上で判断するのが良いでしょう。

資料請求は無料なのでとりあえず請求しつつ、書籍に関しては本屋さんでそっと中身を確認し、お金をかけずに情報収集しましょう。

(もう一度、勉強の参考図書と資料請求サイトをのせておきます)

公式調剤薬局事務のスクール・講座|資料の無料請求(Brush Up学び)

 

資格を取らないなら、すぐに行動

繰り返しですが、調剤薬局事務として働くことに資格の取得は必須では無いです。

 

資格を取らずに調剤事務を目指すと決めたあなたは、すぐに行動するだけ

当たり前の話ですけど、良い求人ほど真っ先に無くなっていくので、求人検索は早ければ早いほど良い。

求人件数が多い大手企業にサクッと登録して、条件の良さそうな就職先を探し始めましょう。

 

公式転職、求人情報ならリクルートの転職サイト【リクナビNEXT】

 

調剤薬局事務で働くことに、資格は必須ではありません。ただ、就職に有利になる場合が多いので、心配なら取得することも検討してみてください。不要だと思ったら、あとは行動あるのみ(و`ω´)و

 

調剤薬局事務について
調剤薬局事務が未経験の人へ仕事内容、給料とか全部教える調剤薬局事務が未経験の人に、薬局事務ってどんな仕事をしているのか、給料ってどれぐらいなのか、求人の需要ってあるのか、資格って必要なのか、など全部教えるつもりでまとめました。...
【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

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