調剤薬局の人事担当、プジキです。
- 調剤事務の資格におススメって無いのかな?
 - なんかたくさんあってよく分からない。
 - 比較も面倒だし、良さそうなのあれば知りたい。
 - ついでに、資格の取り方も教えてもらいたい。
 
こういった悩を抱えている人に向けた内容です。
初めに期待を裏切っておきますと、調剤薬局事務のおすすめ資格は無い。ぶっちゃけ、どれを選んでも、違いはない。
薬局で事務さんの採用も担当しているけど、持っている資格の種類によって採用に差をつけてはいない。もちろん、資格の有る無しでは差をつけていますが。
これなぜかというと、薬局事務の資格を区別することに無理がある。
この辺りをふまえつつ、おすすめが無い理由も含めて詳しく解説していきますね。
- なぜ、調剤事務の資格におすすめがなく、どの資格でも良いのか分かる。
 - あえておススメするならこの資格
 - 資格の取得方法(独学、又は通信講座)
 
も く じ
調剤薬局事務の資格におすすめが無い理由

薬局の採用担当者で、調剤事務の資格を完全に区別できる人はいないからです。
薬局採用担当が薬局事務の資格を覚えてない
調剤薬局事務の資格は、全部で7種類ある。ただ、名称があまりにも似ているので、それぞれ覚えるだけでひと苦労。
- 調剤事務管理士
 - 調剤報酬請求事務専門士
 - 調剤報酬請求事務技能認定
 - 医療保険調剤報酬事務士
 - 調剤薬局事務検定試験(旧:調剤報酬請求事務技能検定試験)
 - 調剤薬局事務資格(旧:調剤薬局事務士)
 - 調剤事務実務士
 
ちょっと上に列挙してみましたけど、名前が同じなんじゃないかと錯覚するほど、似てませんか?
さらにやっかいなのは、どの資格を選ぼうとも取得できるスキル(学習する内容)は同じ。
名称も同じような雰囲気だし、資格ごとの知識に差もないし、、、覚えようとしても無理ですね。少なくとも自分は覚えてないので、メモにまとめてます。
ただし資格の有無は採用面接のときの評価に関わる
資格によって優劣はつけていないけど、資格を保有しているかどうかについては、採用するときの評価ポイントとしてみている。
仮に、『調剤事務管理士』を持つAさんと、『調剤報酬請求事務専門士』を持つBさんの2人から1人を選ぶ状況となったときに、
なんてことにはならない。
これが、『調剤事務管理士』を持つAさんと、何も資格を持たないBさんの2人から1人を選ぶ状況となったときに、
のように、『資格を取るという努力ができる人』というプラスの評価をしている。
調剤薬局事務は資格が無くても働ける職業。なので、資格を取ることの最大の意味といえば、採用のときにプラスになることですね。
余裕があればこちらの記事も併せて読むと、資格取得のメリットが深堀りできます。
資格ごとの差は受験資格と受験代ぐらい
繰り返しになるけど、名前も似ていれば試験に必要な知識はどれも同じ。
つまり、どの資格を持っていても、薬局事務としての能力に差がつくかというと、残念ながらないですね。
資格ごとの大きな違いといえば、この2点。
- 受験資格の条件
・受験資格不要 :調剤事務管理士、調剤報酬請求事務専門士
・特定講座の受講:上記2つ以外 - 受験費用
3千円~8千円ぐらい。講座費用の中に含まれている場合あり 
資格を持っていること自体は、採用を決める段階において100%プラスに働きはするので、取得する場合はこの2つの違いを頭にいれつつ、どの資格を狙うか考えていきましょう。
仮にオススメの資格をあげるなら【取り方も解説】


あなたがどんな条件で資格を取りたいかによります。以下を条件とする場合が多いですね。
- お金をかけずに取りたい
 - 早く取りたい
 - 楽に取りたい
 
それぞれどんな資格取得方法が向いているのか、まとめていきます。
お金を節約して取りたい→独学の一択
なるべく費用を押さえたいということなら、独学で資格取得を目指しましょう。
独学可能なのは『調剤事務管理士』、『調剤報酬請求事務専門士』の2種類で、受験費用と勉強用の書籍代を合せ、だいたい1万円前後ぐらいで済みます。
くわしくは、以下の記事で解説しているので、独学での取得を目指している方は参考にしてみてください。
早く取りたい→通学講座を利用しよう
通学講座を利用しましょう。最短3日での取得が可能です。
■費用:38,000円
通学講座のため、実際に受講会場まで足を運ぶ必要があるので、まとまった時間を確保できる人向けではありますね。
独学に比べると費用も高くなってはしまいますが、集中して勉強をするので、効率は良いです。
独学で3日間で資格を取ろうすると、よっぽど気合入れて勉強しないと無理なので、短期間で取得しすぐに転職活動をしたい人には相性良いといえる。
楽に取りたい→通信講座が良い
自宅で勉強をすすめられる通信講座は楽。
試験にでるポイントを教えて貰いつつ、空いた好きな時間を活用できるので、自分のペースで進めたい場合にはうってつけ。
もちろん、一定量の勉強は必要だけど、費用や勉強の負担など総合的に考えると一番楽ですね。
通信講座の中でも、もっとも安いのは以下の講座。
公式調剤薬局事務(通信講座)【ヒューマンアカデミー】
 (※リンク先の下から2番目)
■費用:33,000円
上記に紹介してきた講座以外にも、値段や受講形式などいろんなタイプがあるので、興味があれば以下から気になる講座の資料を見てみてください。
公式調剤薬局事務のスクール・講座|資料の無料請求(Brush Up学び)
まとめ
今回の内容を3行でまとめます。
- ない。なぜなら薬局の採用担当が区別できないから。
 - 資格の有無は、採用時の評価につながる。
 - 資格取得方法は独学か講座。自分にあった方法で。
 
資格が無くても、調剤薬局事務として働くことは可能です。
ただ、採用の可能性を1%でもUPさせたい場合や、面接のネタにも使いたいなど考えているなら資格取得もアリなので、今回の記事を参考にしつつ考えてみてください( ꒪ω꒪)
【答え】継続的な勉強
2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?
これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。
突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?
調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。
でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない。
この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。
薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و





















