薬剤師の転職

採用担当が伝えたい、薬剤師の転職サイトは正しい利用法が1つの理由

転職サイト_1つに絞られる理由

チェーン薬局で採用担当をしている、現役薬剤師のプジキです。

 

タマコ
タマコ
 「転職を考えているんだけど、どの転職サイトを選べばいいの?転職方法って何がある?おすすめは?自分に合う会社が分からないし、成功させるコツはないかな?言いくるめられて騙されたりしない??

 

と、悩む皆さまへ。

先に結論を伝えると『できる転職仲介人(エージェント)を味方につける』ことで解決でき、この手法が薬剤師の転職会社を正しく使う唯一の利用法です。

 

『唯一の』とか書くと嘘っぽく感じますよね。でもその理由は、転職サイトの仕組みを注意深く分析すると分かるのです。

 

本記事の前半では転職サイトのカラクリと、優れたエージェントを探し出す方法について詳しく説明します。後半では、客観的な事実にもとづき転職サイトの分類分けをしてます。

読むことであなたにどんなメリットがあるのか。この記事を書こうと思った背景と合わせ、最初に短くまとめました。

1分で読み終えますから、まずはその内容だけ読み、あなたの利益になるかご判断ください↓

 

タマコ
タマコ
結局、おすすめの転職サイトってどこなのさ!?

 

薬剤師むけの転職サイトや求人会社はたくさんありすぎて、どれを利用するのが正解なのか悩みますよね。

私は薬局の採用を担当してて、エージェント達との交渉も日常業務の1つという仕事がら、転職紹介サイトもよく目を通している。

ネットには「転職会社ランキング!」を紹介するサイトがあふれ、それぞれおすすめする会社の順位は違う。そりゃ、どの情報が正しいのか迷うのも当たり前だ

 

プジキ
プジキ
うーーむ、正しく現実を伝えてるっぽいのもあるけど、リアルと違うのも結構あるなぁ(汗)

 

「いったい何が原因だ!?」ということで調べてみたところ、紹介記事を書いている人は次の3つに分類されることに気づく。

  1. 転職コンサルタント(プロのアドバイス)
  2. 転職経験した薬剤師(体験談語る)
  3. 正体不明(よく分からない)

 

①の専門家が書いてる記事にたいする違和感は2つの理由が考えられる。『ネットは誰でも見れるので大人の事情でリアルを言えない』か、『特定の転職会社へ誘導する契約を結んでいる』か。

それで、どうしても現実との違いがうまれてしまうのだろう。

 

②の実体験を伝えている人への違和感は、利用した会社へかたよりがち(良い悪い含めて)な内容になること。けっして間違いではないけど、エージェント達との交渉回数が少ないから知らない部分があるのだろう。

コチラの方の記事みたく「薬剤師+採用」の目線からみた記事は信ぴょう性ありますね。

 

③の正体が分からない人は、シンプルに「ていうか、誰!?」状態で、書いてある内容の根拠がわからない(汗

 

現実と紹介サイトのギャップを調べていて気付いたことがもう1つ。「薬局の採用担当者が書いてる記事って少ない」という状況。さらに、担当者自身も転職をかさねているという条件を加えると、、、いない。(プジキ調べ)

 

というのもじつは私、過去に4回転職をしてるんです。しつこく繰り返すけど、、、薬局の採用も担当してるんです。

 

何が言いたいかというと、転職する立場と採用する立場を数多く経験したからこそ、知ることができたなぁと強く感じていることがありまして。

それは、ダメなエージェントは転職者と採用する薬局の双方を不幸にしているという事実。で、そのことを書いている紹介サイトは無い

 

だから、転職仲介会社の実態についてもっと知ってもらえば、この「悲しい現状を少しでも良くできるのでは?」と考え、次の3点をまとめることにした。

この記事の内容
  • 転職仲介会社(サイト)の仕組みと事情と手数料
  • エージェント(担当者)を使うメリット・デメリット、優秀な担当の探しかた
  • 会社の規模と業種をふまえ客観的な事実にもとづく仲介会社の分類分け

 

転職を考えているあなたが今回の記事を読むと、転職会社を選ぶ視点が変わり、どの会社を利用したら良いか悩まなくなります。

その結果、能力の高いエージェントに出会える確率があがるので、転職の成功確率も高められます。

 

ただし、ほかのサイトで紹介しているような「ただ登録するだけ」という超お手軽な方法ではなく、「手間がかかるし、考える必要もある」ことは覚悟してください。

それが嫌なら、別サイトを参考にされることをオススメしてます。

 

転職活動は手間がかかるものなのでエネルギーが必要だし、ベストな転職を望むならそれ相応の努力は必須です。

ただ、この苦労を乗り越えられる人は、希望の職場に転職できるだけでなく、新しい仕事場でも活躍できる人が圧倒的に大多数。(自分が今まで採用してきた経験上)

 

今回の記事は、いままでの経験と採用担当としての知識をフルに注ぎ込み「この記事だけ読めば大丈夫!」という状態にしたので約2万字と長いです。が!重要なことをこれだけですべて知ることができるようにしました。

自信を持って紹介する内容なので、転職活動の苦労に耐える自信がある人、もしくはデキル薬剤師へと進化したい方は、ぜひチャレンジしてみてください

 

長い前置きになりましたけど、それではさっそく解説してきます!

 

も く じ

そもそも薬剤師の転職方法は何があるの?

選択肢

本題に入る前に、「そもそも転職ってどんな手段があるの?」という方むけに、コンパクトに説明します。転職サイトについてすぐに知りたい場合、この部分は読み飛ばしてください(汗

さて、薬剤師の転職方法としては主に以下の3つの方法になります。

薬剤師の転職方法
  1. 転職(仲介)サイトを利用
  2. ヘッドハンティング(知人、又はヘッドハンティング会社)
  3. 転職したい会社に自分で応募

薬剤師だから特別ということもなく、普通の会社員と同じ方法ですね。

※各転職方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事にまとめてあるので、併せて参考にしてみて下さい。
関連記事薬剤師の転職の方法を全部教えちゃる!【転職の初心者向け】

 

この3通りの中では、『1,転職サイトを利用』して転職活動を行うケースが圧倒的に多い。

理由は簡単。薬局や病院、製薬メーカー、卸などなど、業種に関わらず求人を出している企業がまとめられてるから、効率的に情報を集められるので、利用されやすい。

誰でも「もっと良い条件は無いのか!?」と考えたくなる。けど、1社ずつホームページを見て会社の採用条件を調べるのはめんどう。。手間をかけずに情報を集めたいので、必然的に使われるんですな。

 

では、以下から本題に入っていきます。

 

転職サイトの本音は儲ける仕組みを知れば理解できる

 

タマコ
タマコ
転職サイトは、なんであんなに多いの?
プジキ
プジキ
答えはシンプル!「すんごく儲かる」から!

 

じゃあ、「ぶっちゃけどれぐらい儲かるの!?」か気になりますよね。

この章ではまず、転職会社の稼ぐ仕組みと、じっさいの利益額はいくらなのか知ってもらいます。次に、そこから気づく転職会社の本音をみていきましょう。

 

転職仲介会社の儲けは「成功報酬型」

雇用成功

転職会社がお金をもらえるのは、転職を成功させたとき限定なんです。そのお金は、転職が決まった先の企業から支払われます。

なので、薬剤師は完全無料で使えるし、企業が求人を掲載するのも基本的に0円

 

 

いちおう有料プランもあるけど、費用が数十万~数百万円かかるので、巨大チェーン薬局ぐらいしか使わない。

基本的には仲介を成功させない限りお金を貰えないから、「転職を成功させたるでー!」と頑張る動機になるんです。

 

手数料は転職させた人の年収の30%

転職会社がゲットする成功報酬は、『転職者の年収の30%』です。

薬剤師にかかわらず、転職会社(=人材仲介事業)は転職させた人の年収の20~30%が報酬となるのが金額の相場。

これを薬剤師に限定させると、成果報酬額が30~35%を取られることが多く、中小規模の転職会社なら30%、大手なら35%になる。

30%とか割合いわれてもピンとこない人のために、実際の成果報酬がどれぐらいになるか試算してみる。薬剤師の平均年収である530万円でやってみよう。

【例】年収530万円の薬剤師を転職仲介した場合
⇒530万円の30~35%、つまり160万円~185.5万円の成功報酬(利益)

 

たけぇ!!

 

平均的な薬剤師を転職させると170万円ぐらいの報酬をゲットできる。

このように、1人あたりの成果報酬が大きいので、いろんな会社が転職させようと狙う。なので、転職サイトが増えるんですな。

・・・採用する側としては、取り過ぎなんじゃないかと思うんですよ。もっと安くしなさいよ。ぶつぶつぶつ、、、

転職会社_仕組み

小まとめ①:転職サイトの仕組み

ここまで書いてきた『転職サイトの仕組み』についてコンパクトにまとめます。

 

■転職サイトの仕組み

  • 転職サイトは転職を成功させないとお金が貰えない『成果報酬型
  • 1人の転職を成功させると『平均170万円』と利益が大きい
  • だから、転職させようと必死にがんばる

 

 

 

圧倒的に重要なのは担当者(エージェント)の「能力」と「相性」と「やる気」

タマコ
タマコ
転職サイトの仕組みからすると、転職させようと努力するんですよね?じゃあ、どの担当者も頑張るんじゃないんですか?プジキさーん、いつものウソでしょ~
プジキ
プジキ
今までウソついたことナイアルヨ(嘘)・・・冗談はさておき、エージェントも人だからね。
タマコ
タマコ
なに言い出すんですか!人に決まってるじゃないですか!何に見えてるんですか?金づるかなにかですか?
プジキ
プジキ
あ、いや、、そういう意味じゃなくて、、、てか口わるいなおい(汗

 

転職会社の儲けるカラクリからすると、『転職を成功させようと頑張る』仕組みだと理解いただいたと思います。

 

ここで、多くの人が勘違いしている大きな誤解を解消したい。それは、転職を成功させるための要因は『評判の良い転職会社』ではなく、『能力があり相性もよく、やる気のあるエージェント』ということ。

※エージェント:転職を希望する人にへ転職活動のサポートを行う担当者のこと(キャリアアドバイザーやコンサルタントという肩書の人)。言葉としては企業全体を指す際にも使われるが、この記事では担当者個人として書いてます。

 

仲介会社の比較はするんだけれど、エージェントの比較はみなさん忘れがち。担当者によって結果に天と地の差がでるんです。

なぜならエージェントも人間。その人のスキルや性格、過去の経験値、仕事へのモチベーションなど色々ですよね。変な人もいれば、スーパー神対応してくれる人もいる。

価値観がバッチリはまり『これは運命じゃないか!』みたいな人もいれば、「何となく、、、嫌だ」といった生理的に合わない人のように、相性もある。

 

転職会社のよしあしだけ比較するのではなく、エージェントを重視しつつ総合的な比較をするべきなんです。

 

ということでこの章では、転職エージェントを使いこなすためにメリット・デメリットを把握して比較することの重要性について知ってもらい、できるエージェントの探しかたとヤル気を引き出して最大限に活用する方法についてまとめる。

 

エージェントのデメリットとメリット

メリット・デメリット

転職会社を利用するときに誰しもが「そもそもエージェントってホントに必要なの?」と疑問に浮かぶでしょう。

 

結論から伝えるとエージェントを使うべきだけど、そのためにはデメリットとメリットをきちんと把握することが重要。なぜなら、下手なエージェントが担当につくと足を引っ張り、むしろ邪魔になるからだ。

転職エージェントを賢く使いこなすためにも、以下のデメリットとメリットを知って欲しい(↓)

(1)転職エージェントのデメリット

■デメリット

  1. うまい営業トークにのせられて、間違った転職をしてしまう可能性あり
  2. エージェントの都合で会社を紹介されるケースがある
  3. 希望する条件によっては、案件紹介を受けられない可能性がある
  4. 転職まで時間がかかる場合や、逆に急いで転職させられるケースあり
  5. ダメなエージェントだとかえって足手まとい

それぞれどういうことなのか、簡単にまとめる。

 

①うまい営業トークにのせられて、間違った転職をしてしまう可能性あり

転職を成功させれば、年収の35%(約170万円)を手数料として受け取れるので、なんとか転職させようと考えている。

転職会社も企業ですから「今月は●人を転職させる」といったノルマもある。そのため、あなたの希望は無視して、採用される可能性の高い企業へと売り込もうとする可能性があることは、頭にいれておこう。

 

②エージェントの都合で会社を紹介されるケースがある

希望にそった企業ではなく、エージェントに都合の良い企業(報酬が高い、採用される確率が高い)を紹介されるケース。

「むむ?自分の希望とちがくないか?」と感じたら、正直に伝えるようにしたい。

 

③希望する条件によっては、案件紹介を受けられない可能性がある

例えばこんな感じ(↓)

  • 現在の年収が300万だが、転職後は1,000万円欲しい。
  • 前職から空白期間が長いが、管理職になりたい。
  • 高齢であまり動きたくないけど現場に出たい。
  • 週3勤務にして欲しい。正社員で。

 

もちろん必ずNGが出るわけではないので、上記のような内容を希望する人も、とりあえず相談してみるのがよい。

 

④転職まで時間がかかる場合や、逆に急いで転職させられるケースあり

エージェントは、転職者と電話や面談でのやりとりをして、企業と転職者の間でいろいろな調整をするため、時間がかかってしまう場合も多い。

転職を急かされるケースとしては、エージェントのノルマだったり企業側が早く人材を欲しがっている場合。

 

⑤ダメなエージェントだとかえって足手まといになる

下手なエージェントに担当されると、こんな不幸が起きる(↓)

  • あなたの希望をくみ取れないので、希望と全然ちがう会社を紹介される
  • 案件の紹介が遅い、メールや電話の対応が遅い
  • 企業の採用担当者の印象が悪くなる。

 

特に最悪なのが企業の採用担当者から印象が悪いので、「この担当者が紹介する人は変な人ばかりで、すぐ辞めるんだよな。この担当経由の人は採用するのやめておこう」という被害をうける。

担当者が合わない場合は、遠慮なく担当者の変更を依頼しましょう。その場合、言いにくいでしょうから、転職会社の総合窓口経由で伝えるのがベターです。

 

担当変更を伝えにくいときは、他の転職会社のエージェントへ切り替えるのが良いでしょう。

自己防衛わが身は自分で守る!!

 

(2)転職エージェントのメリット

■メリット

  1. 全体のスケジュール調整や面倒な手続きを全て代行してくれる
  2. あなたの強み弱みやPRポイントを整理してくれ、履歴書が洗練される
  3. 年収や就業条件など、言いずらいことの交渉をひきうけてくれる
  4. 過去データから万全な面接対策をし、面接の場でもあなたのことを売り込んでくれる
  5. 退職トラブルから新店舗の配属決定にまで関与・相談にのってくれる
  6. 転職先の内部情報とあなたの好き嫌いや特性から判断してミスマッチを防ぐ

つづけてメリットについて簡単にまとめます。

 

①全体のスケジュール調整や面倒な手続きを全て代行してくれる

エージェントが代行してくれることは以下の内容(↓)

  • 求人探し
  • 求人への応募手続き
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接の日程調整
  • 給料や就業条件(配属先/ポジション)の交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社の手続き

上記はすべて転職に必要なことなんだけど、とーーっても面倒くさい。ので、代わりにやってくれるのは助かる。企業との必要なやりとりは、基本的には面接だけ。あとは全部エージェントが代行してくれる。

エージェントに頼らず転職活動をする場合は、もちろん全てを自分でこなす必要があるので、できる限り利用したほうが楽ですね。

 

②あなたの強み弱みやPRポイントを整理してくれ、履歴書が洗練される

エージェントとの会話を通して、あなたの気づいていないPRポイントを整理してくれる。

「そのPRポイントを履歴書へどのような表現をすると企業へ効果的なのか?」という悩みにたいしても、プロ目線のアドバイスを無料で何度も受けることができる。

自分のことって、意外とわからないものだよね。

 

③年収や就業条件など、言いずらいことの交渉をひきうけてくれる

お金のことや就業条件(時短勤務とか特定曜日の勤務を避けたいなど)の交渉は、とても大切なことだけど、言いにくいなぁと感じる人が大多数だと思います。

というのも、「悪く思われたくないしなぁ。。」「わがままと思われるかなぁ。。」といった心理が働くので、切り出せないひとも多いのではないでしょうか。

 

そんなときはエージェントにお願いしてしまうのが得策だ。

例えばなんだけど、、最終的に入社するかどうかの回答は、面接後にエージェント経由で伝える。その時に「年収があと50万ほどUPできるなら入社できるそうです!」のように、うまく条件交渉をしてくれる。

良い条件で転職できる確率が高くなるのだ。

 

④過去データから万全な面接対策をし、面接の場でもあなたのことを売り込んでくれる

エージェントは面接の場に同行してくれるので、様々な企業のデータが蓄積されていて、「企業は転職者に対して、どのような点を評価するのか」という知識がノウハウとなっている。

それをもとに、面接での答える内容や話しかたに対してアドバイスをしてくれたり、模擬面接をしてくれたりと、面接そトータルてきに対策してくれるのだ。

また面接当日も同行し、あなたが上手く伝えられなかったことや言いにくそうにしていることをその場でフォローしてくれる。

面接という不安な場で、強力な味方になってくれる。

 

⑤退職トラブルから新店舗の配属決定にまで関与・相談にのってくれる

転職時に意外とおおいのは、いま働いている職場での退職トラブル。辞表を出したのにも関わらず受理してくれず、次の企業で働きはじめる日が迫ってきて困った、、、など。

「本当にそんなことあるの!?」と感じる人もいるだろうけど、部下の離職率が会社内の評価につながっている場合とかによく起きる。

※辞職願を出すときは証拠(メールなど)を残すことで回避できるので必ずやろう。

 

会社を辞めるのも新しく就職するのも、どちらも違った大変さがあるのだが、悩むポイントはだいたい同じ。そのため、問題解決の方法について転職会社は対策を知っているので、相談できることは心強い。

 

⑥転職先の内部情報とあなたの好き嫌いや特性から判断してミスマッチを防ぐ

企業情報からは知ることができない企業の裏事情(新規出店・新規事業を考えている、アットホームと書いてあるがじつは離職率が高い、など)を知っているので、あなたに合った企業なのか判断してくれる。

情報量が豊富なので、自分が思いつかなかった企業を提案してくれることもあり、視野が広がるのだ。

良いエージェントに当たると、内部情報を(言える範囲で)正直に教えてくれるので、入社後の「あれ?聞いてたことと違うぞ?」という違和感が無くなる。

 

 

以上、デメリットとメリットをまとめました。

デメリットを避けつつ、メリットを生かしていくことが転職成功への近道なので、エージェントは利用した方が良いという結論です。

給料UP

 

担当者に『良い悪い』があるのは当たりまえだと知ることから始める

たとえば、あなたが働いている現在の職場(薬局、ドラッグストア、病院、企業、なんでも)でも、「なんかあの人、、嫌なんだよなぁ。。」と感じる人、いるよね?

仕事上はしょうがないから接するけれど、でも本音をいえば、コミュニケーション取るのは心理的にストレスになるよね(汗

 

この、仕事での「嫌だなぁ」という感情の原因は、おおざっぱに区別すると『能力の高い、低い』と『相性(性格)が合う、合わない』の2つによる。「能力低い人に仕事を頼むと失敗されるのが嫌だ」、「相性が悪い人と会話するのが嫌」と思いませんか?

つまり人というのは、能力と相性から良い悪いの判断をするのだ。

 

これは、当たり前のようにどの会社でも起きうる。どんなに有名な超大手の転職会社であろうが、能力の低い人や相性の悪いエージェントは、絶対存在する。

『企業風土』という考えのように、ある会社に勤めている人たちは同じ雰囲気になりやすいけれども、「あそこの会社はエージェントがイケてるけど、あそこの会社は全員ダメだ」と会社ごとに区別するのは乱暴

 

どの転職会社のエージェントであろうが、素晴らしいエージェントも在籍してるし、担当してもらいたくないエージェントも在籍していることを心に刻んでおこう。

 

【体験談】エージェントのとんでもないクソ対応と超神対応の違い

天使と悪魔のささやき(男性)

エージェントの違いによって具体的にどう変わるのか。実際の体験談をご紹介する。

 

①ダメなエージェント例

これは、薬剤師1人だけの店舗の管理薬剤師を募集したときのはなし。エージェントからは「管理薬剤師の経験もあり意欲的です!」という連絡があったので面接することにした。

 

プジキ
プジキ
(いろいろ説明して)ということで、ここの店舗は一人薬剤師のため、責任は大きくなるぶん、やりがいやスキルアップが期待できます。何か気になることはありますか?
タマコ
タマコ
えっと、、、習いごとをしているので、火曜と木曜は17時には帰りたいんですよね~
プジキ
プジキ
(ん!?その条件は聞いてないぞ!?)あ、17時をご希望ですか。ただ、18時までの営業になるので、毎週の火・木を17時に帰るというのはちょっと難しいですね。。
だめエージェント
だめエージェント
タマコさんは仕事とプライベートの両立を希望されていて、御社であれば可能かとおもい紹介させていただきました!火曜と木曜は派遣薬剤師でまかなうという方法があります。当社は派遣もしていますのでご用意可能です!
プジキ
プジキ
(おいおい待て待て待て!事前の電話では意欲的って言ってたろ!てか、なんで派遣の営業をしてんねん!)と、とりあえず検討させてください。。。

 

エージェントが転職者の希望をかんぜんに無視して、ゴリ押ししてきたのでした(汗

この上記のような例は、エージェントのマッチング力不足が原因。しかし、「転職者もウソついてるのかな?」というように転職者に対しても悪いイメージをもってしまいがち。

 

たとえば、むかし実際に対応したケースで、面談中にエージェントがとつぜん希望年収のUPを交渉してきた人がいた。

その年収は無理なので不採用通知を出したところ、転職者から直接電話がかかってきて「あの年収は私の希望ではなく、強引に変えられた」という裏事情を教えてくれた。

これ、面接のときは「転職者の希望が変わったのか」と思っていたが、そんなことはなく、エージェントが手数料欲しさに吊り上げしてただけだった。そうとも知らず、エージェントの評価だけでなく転職者の印象も悪く感じてしまった

 

別なケースでは、管理薬剤師で採用したのに薬や管理についての知識がまったく無かった薬剤師さん。本人に質問をしたところ、自分の知識が少ないことを隠すようにエージェントが指示したというんだからタチが悪い。

本人は勉強できる環境に転職したかったが、「責任のある仕事をやりながらの方がスキルアップ早いですよ!」と言いくるめられ、気が弱いので言い出せなかったそうだ。しかもこの担当、面談当日はドタキャンしてこなかった

プジキはその担当にクレームをつけたが、「いや、本人は大丈夫って言ってたじゃないですか!」と逆ギレ。契約をしてしまったから高い手数料だけとられた。もうね、ヤクザよりタチ悪い。

 

このように、転職者と採用企業の両方を不幸にさせるので、能力の低いダメなエージェントは絶対に回避したい

 

②できるエージェント例

逆に今度は、「これぞエージェントの仕事だよな!」と感動した素敵なエピソードを紹介したい。うちの薬局に転職してきた女性薬剤師(30代)のお話。

プジキ
プジキ
そういえばタマコさんって、うち以外にも迷ってた会社とかってあった?
タマコ
タマコ
えーと、正直言うと、、別の薬局に決めかかってました。
プジキ
プジキ
まじで!?じゃあ、なんでうちの薬局に変えたの?面接したプジキの雰囲気が良かった?(笑)
タマコ
タマコ

いや~、むしろ質問されまくったからビビりましたよ(泣)別の薬局の方が給料は良かったんですけど、、、将来のなりたい自分みたいな分析を転職会社の担当さんがやってくれて。その結果からすると、こちらの会社の方が満足度が高くなるとアドバイスされたんですよね。

それで悩んだんですけど、こちらの会社にすることを決めました。

 

このエージェントは、年収の低いプジキの薬局へと紹介してくれたのだ。エージェントの手数料としては年収の高い薬局へ紹介したほうが得なのに

 

この女性薬剤師は、うちの薬局でかかげている福利厚生の1つが、彼女の薬剤師として目指す方向性と相性が良かったそうだ。

薬局としても満足いく採用だった。求めていた人物像に非常に近く、働く意欲や他のスタッフとの人間関係も良好なので、末永く働いてくれそうな期待を寄せている。

 

その担当エージェントを思い返すと、連絡は早いし、もろもろの予定調整は痒いところまで手が届いていた。面接での転職者のフォローが上手いし、入社後のミスマッチを防ぐフォローなど、きめ細かな対応ができて、非常にレベルの高いエージェントだった。

「このエージェントは、わざわざ手数料が少ない企業へ紹介したの?ただ、紹介しやすかったからじゃないの?」と疑問に思うかたもいるでしょう。

その答えはなにかというと、『目先の利益よりも転職者の満足度と企業からの信頼を獲得することを優先した』のだ。

 

具体的には、、、採用希望の企業から信用されると、「彼はステキな人材を紹介してくれるから、また同じ担当にお願いしよう」となり、長い目でみるとエージェントにとってメリットがあるのだ。

熱心で能力の高いエージェントは、自分が利益を出すためには、まずは転職側・採用側の両社をハッピーにさせる必要があることを理解しているのだ。だから、転職活動はもちろん、転職後まで見据えて対応してくれる。

君ならできる

 

複数のエージェントに会って最適な担当を見つける

ダメな担当を回避しつつ、神担当をみつける方法は1つだけ。いくつかの転職会社に登録して複数のエージェントに会って比較するしかない。

もうね、これに尽きる。

 

 

例えば、高い家電を買うときや引っ越しをするときに、「A店は12万円でB店は11万円か~」というように値段の比較を必ずしますよね。あれと同じ。

ましてや『転職』というのは、あなたの年収や労働条件(休日数とか)がきまる人生の超重要なイベントだから、慎重にえらぶ必要がある。

なので、最低でも2~3社は登録をして比べたい。4~5社あれば十分です。逆に6社を超えてくると自分の経験上、担当とのやり取りや管理が難しい(めんどう)になるので、オススメしない。

 

ここで注意したいのは、まずは担当者の比較を目的としていること。

転職先の会社をたくさん紹介してもらうだけなら1サイトに登録すれば十分なんだけど、あくまで最初の目的は「できるエージェントの発見」。

まずはエージェントの良し悪しを比べるという意識は忘れないでください。

企業比較の前にエージェントの比較

 

できるエージェントの見分け方とは?

では、できるエージェントはどのように見分けるのかというと、電話・メール・面談といった、実際のやりとりから判断しましょう。

転職サイトに登録すると、「登録が間違いでないか」、「転職の意思があるのか」を確認するため電がきます。その後、メールのやりとりや面談・・・という順番ですすんでいく。

それぞれの場面で下記の具体的なポイントをチェックしてみましょう(↓)

電話・面談

・話す内容が分かりやすいか。
・こちらの要望を聞き出そうとしてくれているか。
・一方的に向こうの意見を押し付けないか(提案の内容がこちらの意見を考慮してる)
・話した内容をシンプルにまとめられるか

 

メール

・読みやすい文章か。
・読んで理解しやすいか。
・返信が早いか。
・ビジネス文章が書けているか。

どちらにも共通する大事な判断基準は、「話す内容が短くて分かりやすい」か。

話が短いのに分かりやすいということは、情報を伝える順番を組み立てが上手で(論理的)、あなたの知りたい情報だけまとめる力があり、相手に合わせた理解しやすい表現で説明できる語彙力をもっている証拠でして、できる人の可能性が高い。

ただそういう人は、セールストークも上手なので、希望していない転職先にゴリ押しされないためにも、こちらの意図をくみ取る意思があるのか、確認を忘れないように。

 

ちなみに、エージェントの評価は、電話や面談でじっさいにコミュニケーションをとって判断するのが良い。

メールは返信内容をじっくりと考えられるのに対して、電話や面談で上手な会話を成り立たせるには頭の回転の速さが必要。

そのため、「あれ?メールだとしっかりしてるけど、対面すると頼りなさそう。。。」のように評価が変わるケースがあるから、できるだけ面談してみよう。

 

エージェントをやる気にさせ当たり前の技術

それは、転職に対するあなたの『本気さ』を見せること。

他人は自分を映す鏡という言葉があるように、担当者としても転職者がやる気になっていると、仕事にたいするモチベーションをあげやすい。

どうすればやる気を感じて貰えるかというと、方法は単純。具体的な転職の意思を伝えること。

例えば、「4月までに転職したい」、「今の職場が嫌すぎてすぐに辞めたい」、「とにかく給料を上げたい」、「新しい業務にチャレンジしたい」といったあなたの考えをぶつけてあげるのだ。

あとは電話やメール、面談の予約といった連絡をすばやくかえすことも、まじめに取り組んでいる印象を与える。逆に連絡が遅いと不安になるし、ほかの有望な転職者を優先してしまう。

 

エージェントもあなたと同じ『ひと』。そう、、、人間だもの

あなたの意欲をみせてあげることで、「あ、この人はまじめに転職活動してくれそう(=お金になりそう)」と考えるので、サポートの真剣さも増すってもの。

 

あなたが転職エージェントの立場になったと仮定してモチベーションが上がるケースは、すぐに転職しそうな人とそうでない人のどちらでしょうか?

そりゃあ、すぐに転職しそうな人を選びますよね。

嘘をつく必要は無いけど、転職に対して前向きに取り組む姿勢を見せることは重要です。

 

小まとめ②:エージェントは重要です

『転職エージェント』についてコンパクトにまとめます。

■エージェントの重要性

  • 転職エージェントは活用すべき。ただしメリット・デメリットを押さえる
  • できるエージェントを探すため、複数のサイトへ登録して比較
  • 下手なエージェントの場合は担当替えを依頼しよう
  • あなたの転職への熱意を伝えてエージェントのやる気UP!

 

 

会社情報から読み解くあなたにおススメの薬剤師転職サイトとは?

 

タマコ
タマコ
転職会社ってたくさんあるし、なんか似てるから、どこでもいいのかな?
プジキ
プジキ
会社の規模と業種によって、4つに分類できるよ!

 

最後に、転職会社の選びかたを解説していきます。

ただ、会社ごとの特徴を紹介するだけなら他のいろんなサイトに書いてあるので、それだけでは新鮮さが無いと勝手に思っている。

そこで、客観的な事実にもとづく特徴に、会社規模(大手/中小)と会社の業種業態(薬局系列/人材専門などの非薬局系列)を組み合わせて分類したい。

さっそく見ていこう!

 

転職会社を会社規模と業種から区別する

転職仲介会社は大手から中小まで、さまざまな会社が乱立している。

それらの特徴を理解するために、まずは『業種』と『会社の規模』の2点に注目して整理をする(↓)

  1. 業種:薬局系 or 非薬局系
  2. 会社規模:大手 or 中小

 

それぞれどんな特徴があるのか説明する。

 

薬局系の仲介会社の特徴

大手の調剤薬局チェーンのグループとして運営している転職会社。

例えば「ファルマスタッフ(運営薬局:日本調剤)」、「メディウェルの薬剤師転職ドットコム(運営薬局:アイン)」、「アクシスのお仕事ラボ(運営薬局:アイセイ)」がある。

大きな特徴としては、自社の薬局ノウハウを転職者に提供する「教育サポートサービス」だ。これはファルマスタッフが提供しているのだけれど、自分の薬剤師としての力が不安なら、活用するとよい。

 

あと、運営元の薬局へ転職を考えているばあいは利用しよう。仲介手数料をかけずに採用できるので喜ばれる。

 

 

非薬局系の仲介会社の特徴

薬局のグループ会社ではなく、人材仲介とか派遣などの人材を扱う専門の企業。幅広い業種を扱う会社と、医師や看護師・薬剤師といった医療系に特化している会社がある。

いろんな業種を扱うところでは「マイナビ」、「リクナビ」が有名。医療系に特化しているところでは「m3の薬キャリAGENT」、「アプロ・ドットコム」、「ファーマキャリア」といった会社がある。

非薬局系の特徴としては、薬剤師だけの転職に絞ってはいなく、医師や看護師を含めた医療系の全般を扱っていたり、医療と関係ない業種も扱っているので、幅広いノウハウをもっている。

 

大手の転職仲介会社の特徴

すぐに紹介できる案件をたくさん抱えているので、登録から転職先の提案までのスピードがめっちゃ早い

また、大手薬局チェーンと独自の契約を結んでいるケースがある。具体的には、相場よりも高い手数料(通常に5%を上乗せ。35~40%)で紹介ノルマが存在する、といった内容だ。

そのため、ノルマが達成できていない状況では大手薬局へと転職することを勧められる恐れがある。

大手企業を狙うなら登録すべきというのと、案件が豊富というメリットを生かし、転職先が漠然としている場合も利用したいところ。

 

中小の転職仲介会社の特徴

登録する転職者数は大手の転職サイトより少ないので、「登録してくれた人の転職は絶対に成功させたい!=報酬をもらいたい!」とがむしゃらに頑張ってくれる傾向にある。

 

紹介できる企業数は大手の仲介会社より少ない。が、その弱点を克服するため、中小の転職会社は転職者から希望をヒアリングし、それに合った会社を探し出してくる。

どういうことかというと、転職者の希望をひととおり聞いて、手持ちの紹介できる会社では条件を満たさないと判断すると、転職者が求めている基準を満たせそうな企業に連絡をして「こんな人いますが採用しませんかー!」の営業をするのだ。

 

そのため、スピード感は大手に比べ遅くなるが、その変わりあなたの希望をベースに企業に対して採用の営業をかけていくので、ミスマッチは起きにくくなる。

転職会社の4分類4つの区分にわけてから、自分に希望に合わせて登録

それぞれの転職会社の特徴を客観的にまとめていく!

先ほどの分類を使い、「①大手×非薬局系」、「②大手×薬局系」、「③中小×非薬局系」、「④中小×薬局系」の順で各転職サイトごとの特徴をまとめていく。これで最後です

 

すべての転職サイトをまとめると凄い数になるので、『この会社を押さえておけばOK』というサイトのみ紹介していきます。

ちなみに、「提案力が強い」とか「企業や病院に弱い」といった内容は、事実以外についてはあまり書かない。

その理由は、ここまで読んで貰っていれば納得していただけると思う(思いたいっ!)のですが、、、同じ会社であろうと担当者によって提案力の強さ・弱さの違いや、薬局・病院・企業への情報量に違いが出てしまう。

 

例を出すと、最初に紹介しようと思っているマイナビ薬剤師。いくつかの紹介サイトを調べてみると、あるサイトでは「提案力が強い」と紹介され、別のサイトは「提案力が弱い」とあり、何を信じればよいのか分からなくなっている(汗

これも、「マイナビ薬剤師は(担当してくれたエージェントの)提案力が強かった」というように、担当エージェントの能力によって印象が変わるということが理由でしょう。

 

プジキ
プジキ
へんな印象をもってもらいたくないので、客観的な事実の紹介と、そこから考えられることをまとめますね!

最適な登録数と登録タイミングについて

転職会社の紹介に行く前に、最適な登録数をおさらいしよう。え?もう忘れったって?(汗

 

さっき、『最低でも2~3社の登録、4~5社あれば十分、6社以上は勧めない』と書きましたね。

これだけだと少し乱暴かなと思ったので、転職を希望する時期と皆さんの性格から5つに分類し、より具体的な登録数を説明する。

1.転職を急いでいる、「この日までに転職したい」と決めているタイプ
⇒【3社

(理由)登録が少なすぎると時間がかかるし、多すぎると管理することに時間を取られるから。あと、急いでいると「これでいいや!」と間違った決断をしがちになるので、1社に絞ることは絶対に避ける。

2.転職は特に急いでいない、良い求人があれば転職したいと考えているタイプ  ⇒【1社

(理由)このケースでは、今の職場を続けながら仕事に対する考え方や取り組み方を変えることで、「転職しようかなぁ」と考えた原因が改善されるばあいが多い。なので、サイトに登録するというよりはむしろ自分を見直そう

3.ハッキリ物事を伝えられる強気タイプ
⇒【2~3社

(理由)自分の意見をハッキリ伝えられるし、変なエージェントに当たっても担当替えのお願いを堂々と伝えられるから、登録は最低限でOK。

4.言いにくいことを面と向かって相手に伝えるのが不得意なタイプ
⇒【3~4社

(理由)当たった担当者が苦手な性格だと、自分の意見を言いにくくなる傾向があるので、少し多めに登録。

5.「騙されるんじゃないか!?」という心配性タイプ
⇒【5社

(理由)たくさん登録して比較することで安心感を得られる。

次に、登録するタイミング。これはできるだけ早めがベスト。

というのも、紹介会社の仕組みとして、基本的には登録された順に対応していくので、良い求人があっても先に登録したひとから埋まっていく可能性が高い。

なによりも、登録することに費用はかからないからリスクないですしね。

  • 複数登録して担当エージェントの良し悪しを比較。
  • 登録順に良い求人が紹介されてくから早めに登録

 

①大手×非薬局系

薬キャリAGENT

[公式サイト]https://agent.m3career.com

医療会の怪物とか巨人といわれているm3の子会社、m3キャリアが運営している転職サイト『薬キャリAGENT

※m3は医師を中心とした医療情報サービスの業界最大手。全世界の医師の400万人、日本では26万人の医師が登録しているモンスターサイト。薬剤師の登録も10万人超え。

少し話はそれますが、提供している情報サイトが薬剤・薬局業界・臨床系のネタがまとまっていて、個人的に活用している。詳しくは『薬局業界の勉強に便利なサイト』にまとめてます。

 

案件数も多く、スピーディーな対応をしてくれる。また、正社員/パートの他に派遣にも対応しているので、幅広く選ぶことができる。

医師や看護師など他のメディカル系職種の転職にも強く、医療現場の内情をよく理解した提案をしてくれるのも特徴だ。

エージェントからの連絡も多く、それゆえ「ちょっとうっとうしいな・・」と感じてしまう場合もあるが、それは薬局への営業力が強いことの裏返しでもあるので、転職先との条件交渉をガシガシ進めてくれる

(※連絡の頻度は、控えてもらいたい旨を伝えれば対応してくれるので安心して)

 

あと、10万人以上の薬剤師が登録しているそうで、つまり日本の全薬剤師(30万人)の1/3が登録してる計算になる。

薬局勤めの薬剤師(約17万人)に絞ると半分以上が登録してるってんだから凄まじい。(※薬剤師の数は平成28年の厚労省調査より)

 

薬局や病院、製薬メーカーなど、医療系への転職を検討しているすべての薬剤師に対し、とりあえず登録しておいて損は無いサイトのです。

 

公式サイトはコチラ 

 

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

[公式サイト]https://pharma.mynavi.jp

昭和47年から45年以上も人材関連のビジネスをてがけているマイナビの、薬剤師専門転職サイトの『マイナビ薬剤師』。

「薬剤師の人材紹介サービス15ブランドにおける調査」という、楽天リサーチが実際に転職した薬剤師を対象としたアンケート(2017年11月)で、5年連続で利用者満足度No1に輝いているツワモノ。

薬剤師のほか、「マイナビ看護師」、「マイナビ介護職」、「マイナビDOCTOR」など、医療業界向けの採用・転職支援にも豊富な実績があるので、薬剤師にとらわれない医療業界への知識が多い

 

マイナビ薬剤師の特徴としては『面談』することに重きを置いている。そのため、全国/地方かわからず対応するため、各地に支店もおおい。

注意したいのは、派遣薬剤師の求人は取り扱っていない。正社員での雇用を中心としているのだ。

もし派遣を希望しているなら登録しなくてOK。逆に正社員/パート(バイト)を狙うなら登録しておきたい。

人材をメインにあつかう老舗なのでノウハウも豊富だし、客観的なアンケートで「満足度が高い」という事実もあるので、転職を検討しているすべてのひとにおすすめできるサイト。

公式サイトはコチラ 

 

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

[公式サイト]https://rikunabi-yakuzaishi.jp

総合人材系の最大手、リクルートが運営している薬剤師専門の転職サイト『リクナビ薬剤師』。マイナビと同じように、薬剤師いがいの医療職向けに採用・転職支援を行っているので、医療業界への知識は期待できる。

注意したいのはマイナビ薬剤師と同じように、派遣薬剤師の求人はない。正社員/パート(バイト)のみとなる。

 

リクナビ薬剤師の特徴は、『翌日平均5件の紹介』や『最短3日で転職』といった、提案する企業の数と連絡のスピードに重きをおいている。

ただ、紹介される企業が多ければよいわけではない。自分の希望しない企業をいくら紹介されても意味がない。間違った転職にならないよう注意は必要。

連絡のスピード感は、いままでの経験からすると確かに早いエージェントが多いため、転職するためのスケジュールが短いなら登録をしておいてよいでしょう。

公式サイトはコチラ 

 

②大手×薬局系

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ_20200425

[公式サイト]https://www.38-8931.com

調剤薬局チェーン第2位の日本調剤が運営している転職サイト『ファルマスタッフ

正社員/パート、派遣すべてに対応。ちなみに、派遣のとりあつかいでは業界最大級。なので派遣を考えているなら登録すべきサイトですね。

派遣就業者向けに「派遣就業応援プログラム」なる支援サービスがあり、日調のノウハウを元に作成された教育研修制度や、給与明細といっしょに薬や症例の最新情報が同封されておくられてくる。

 

あと、「会う、聞く、話す」をモットーとしていて、マイナビ薬剤師と同じように拠点が豊富なため、地方でもじっくりと面談の対応をしてくれる。

 

薬局が運営している転職仲介会社では最大手ということもあり、調剤報酬をまとめられたテキストのプレゼントなど、教育のサポートもしてくれる。なので、薬剤師としての力に少しでも不安を抱えている人はもちろん、薬局に転職したいすべての人におススメできるサイトです。

公式サイトはコチラ 

 

③中小×非薬局系

ファーマキャリア

ファーマキャリア

[公式サイト]https://pharmacareer.jp

m3で薬キャリAGENTに携わっていた人が社長をしている『ファーマキャリア』。ちなみにその社長は、東大卒でカリフォルニア大卒という超絶エリート。

小規模ではあるものの、その分揃えているコンサルタントは他の転職サイトで成績を出していた人で構成しているので、エージェントの質が安定していて、更にサポートの熱量がすさまじい。

 

こちらのサイトがプッシュしているサービスは「オーダーメイド求人」。通常のように、いくつかある求人のなかから転職者の希望にあったものを選ぶのではなく、先に転職者の希望をヒアリングし、それにあった薬局や企業を探し出してマッチングするというもの。

サイトに登録されている転職案件が少ないという弱みをカバーしている。

じつはこのサービス、他の転職サイトでも同様のことをしているのでオリジナルというわけではない。が!『条件アップ』を約束するという制約をつけてるのはココだけ。

 

大手(m3)のノウハウを持ちつつ、エージェンの高いクオリティとハズレの少ない安定感という強みがあるので、転職者のキャリアや環境の違いによって、一番ベストな条件を提示できると圧倒的な自信を誇っている。

エージェント達もやる気にあふれており、転職を検討しているすべてのひとにおすすめできるサイトの2つ目なので、ぜひ検討してもらいたい。

公式サイトはコチラ 

 

④中小×薬局系

お仕事ラボ(アクシス)

[公式サイト]https://www.oshigoto-lab.com

大手調剤グループアイセイ薬局が運営している「お仕事ラボ」。2016年4月から運営が開始された中小規模の転職サイト。正社員/パート、派遣のすべてに対応している。

ここは、今回紹介するサイトのなかでは歴史が浅めです。後発組がゆえの企業努力といいますか、とても『頑張っている』という印象を受けました。誠実な対応をしてもらい、安心感だったり信頼感につながるなぁと、シンプルに好印象でした。

 

そして、アイセイに行きたいなら登録すべきサイトですね。(余談だけど、アイセイ薬局のHPは大手薬局の中でも非常にグッドなデザインセンスですよね)

公式サイトはコチラ 

 

最後に全体のまとめ

転職サイトの仕組み、エージェント、転職サイトについて簡単にまとめます。

①転職サイトの仕組み
  • 転職サイトは転職を成功させないとお金が貰えない『成果報酬型
  • 1人の転職を成功させると『平均170万円』と利益が大きい
  • だから、転職させようと必死にがんばる
②エージェントの重要性
  • 転職エージェントは活用すべき。ただしメリット・デメリットを押さえる
  • できるエージェントを探すため、複数のサイトへ登録して比較
  • 下手なエージェントの場合は担当替えを依頼しよう
  • あなたの転職への熱意を伝えてエージェントのやる気UP!
転職サイト一覧
薬キャリAGENT評価:
特徴:医療系全般に強い。営業力が強い。
個人的におススメ1
ファルマスタッフ評価:
特徴:薬局系の大手。教育サポート充実。派遣ならマスト。
個人的におススメ2
マイナビ薬剤師評価:
特徴:転職者の満足度高い(外部調査)。特典あり。
個人的におススメ3
リクナビ薬剤師評価:
特徴:転職先の提案量が多く、スピード早い。
ファーマキャリア評価:
特徴:営業力が強く、やる気たかめ。
お仕事ラボ(アクシス)評価:
特徴:誠実な対応がGood。

 

 

最初にも書きましたけど、転職活動は手間がかかるのでエネルギーが必要だし、ベストな転職を望むならそれ相応の努力は必須です。

 

でも、ここまでの長文に私の採用担当としての得た知識を全て詰め込んでしっかりと読み込んで真剣に考えてくれたあなたなら、大変な転職活動もきっと乗り越えられるでしょう。

 

ブログという形を通してになりますが、読んでいただいたあたなが成功されることを心から祈っています(و`ω´)و

【質問】薬剤師としての価値を高めるには?

 

【答え】継続的な勉強

2019年5月に厚労省が出した薬剤師の需要と供給についてのレポートをご存知ですか?

これ簡単に言うと『すでに薬剤師が余り出している』という内容が書いてある。需要を上回る数の薬剤師がいるそうだ。

 

突然ですが、最近の新卒の採用事情はご存知ですか?

調剤薬局やドラッグストアは、昔はそれこそ薬剤師の資格を持っていれば即採用というぐらい簡単でした。

でも今はちがう。優秀な成績の薬剤師に絞り始めていて、成績が悪い薬剤師は採用しない

この流れが、じわじわと中途採用にも来ています。なぜそんなこと分かるかというと、これでも薬剤師の採用を担当してますから、動向はチェックしてるのです。

 

薬剤師が飽和していく未来に対し、すこしでも質を高めて需要の高い人材となるため、ぜひ日々の勉強に役立ててください(و`ω´)و

薬業界の勉強_おすすめサイト(TOP用)